Amazonプライム・ビデオで見られる、おすすめのドキュメンタリー作品を紹介します。
これらはすべて視聴済みです。
MERU/メルー
- 原題:MERU
- 制作年:2015年
- 制作国:アメリカ
- 制作者:ジミー・チン、エリザベス・チャイ・ヴァサルヘリィ
- 評価:★★★★★
インドのヒマラヤ山脈にある「メルー」峰の初登頂を目指す登山家たちのドキュメンタリー。
「メルー」はエベレストほどの高さはないですが、ほぼ垂直の岸壁を登っていかなければならず、登るのが非常に難しい山です。この山の初登頂を目指す登山家たちのドキュメンタリーです。
一方で、彼らは「登山中毒」のようにも見えます。メンバーの一人は一度登頂に失敗して重傷を負い、後遺症が残っています。しかし、それでもあきらめずに再度登ろうとします。また、結婚を機に登山を止めていたメンバーも、山の魔力に逆らえずまた山に登ろうとします。
そのため、登山に興味を持たない人には、彼らの行動があまり理解できないかもしれません。しかし、多くのトラブルや困難を乗り越えついに登頂に成功する姿は、見ているこちらも達成感を味わえ、登山に興味がない人でも共感できるでしょう。
氷点下で生きるということ
- 原題:Life Below Zero
- 制作年:2013年
- 制作国:イギリス
- 制作者:ナショナル・ジオグラフィック
- 評価:★★★★
アラスカの過酷な極寒の地で暮らす人々に密着取材をしたドキュメンタリー。食料や燃料の不足に加え、猛吹雪や猛獣の不安にも日々さらされる。しかし、そんな日々を楽しみながら生活する彼らのリアルな生活を映し出す。
アラスカの極寒の地で暮らす人々を丹念に追ったドキュメンタリーです。彼らの多くは都会の生活を経験したのちにアラスカに移住しています。
アラスカは都会と違い、生活必需品である食べ物、水、燃料が簡単に手に入りません。また、熊に襲われる危険性もあり、キャンプ場の管理人をしている女性は枕元に銃を置いていつも寝ています。都会では当たり前のように思えたことがまったく当たり前でなく、様々な不便さや危険を抱えています。
しかし、それにもかかわらず、彼らはそんな不自由な生活を楽しんだり、それ以上の幸福をアラスカに見出しています。あまりに普通の生活とかけ離れているので、こんな生活もありなんだとある種の解放感さえ味わえる作品です。
10エピソード以上と長いのもじっくり楽しめて良いです。
グリズリーマン (Grizzly Man)
- 原題:Grizzly Man
- 制作年:2005年
- 制作国:アメリカ
- 制作者:ヴェルナー・ヘルツォーク
- 評価:★★★★
グリズリーマンことティモシー・トレッドウェルの姿を描いたドキュメンタリー。彼は12年間にわたってアラスカでグリズリーの保護活動をし、 野生のグリズリーを至近距離からハンディカメラで撮影していた。
熱狂的なグリズリー保護活動家・ティモシー・トレッドウェルの人生を追ったドキュメンタリーです。彼はただの動物愛好家ではなく、公園のルールを守らずにトラブルを起こす癖のある人物であったというのも面白いです。彼の最後も非常に皮肉に見えるものです。
監督はカンヌ国際映画祭で監督賞など多数の賞を受賞している、ドイツ人の映画監督ヴェルナー・ヘルツォークです。
バトル360 空母エンタープライズの戦い
- 原題:Battle 360°
- 制作年:2008年
- 制作国:アメリカ
- 制作者:ヒストリー
- 評価:★★★★
「空母エンタープライズ」は、太平洋戦争開戦前に建造され、終戦まで無事に生き残った三隻の航空母艦のうちの一隻。太平洋戦争中の主要な海戦のほぼ全てに参加して数多くの戦果をあげ、大戦中で最多の20の従軍星章(バトルスター)を得た。このエンタープライズについて、乗組員の証言やCGでの戦いの再現を通して4年間の軌跡を追う。
空母エンタープライズは、ミッドウエー海戦や、硫黄島・沖縄戦など、太平洋戦争中の主要な海戦に参加し、生き残った数少ないアメリカの空母です。この空母は危険な状況を何度も経験しますが、落とされた爆弾が不発だったり、航路を外れて敵から発見されなかったりと、幸運にも恵まれます。「ラッキーエンタープライズ」とも言われたそうです。
乗組員の証言やCGなどを通して、この空母が経験した戦いを再現しています。また、あまり知られていない日本軍の戦術や武器の効果なども知れて面白かったです。
ラッカは静かに虐殺されている
- 原題:Raqqa is Being Slaughtered Silently
- 制作年:2017年
- 制作国:アメリカ
- 制作者:マシュー・ハイネマン
- 評価:★★★★
海外メディアも報じることができない惨状を国際社会に伝えるため、市民ジャーナリスト集団“RBSS”(Raqqa is Being Slaughtered Silently/ラッカは静かに虐殺されている)が秘密裡に結成された。彼らはスマホを武器に「街の真実」を次々とSNSに投稿、そのショッキングな映像に世界が騒然となるも、RBSSの発信力に脅威を感じたISは直ぐにメンバーの暗殺計画に乗り出す――。
ISの恐怖支配の中、命がけで街の現状を外部に伝えようとした市民ジャーナリスト集団のドキュメンタリーです。
シリアルキラー・サバイバー
- 制作年:2021年
- 制作国:アメリカ
- 制作者:ダン・エイブラムス
- 評価:★★★★★
連続殺人犯(シリアルキラー)に遭遇しながらも、奇跡的に生き延びた被害者たちが、自ら事件を振り返ります。
連続殺人鬼に遭遇した被害者たちが、自らの壮絶な体験を語ります。映画も顔負けな体験で、被害者たちが顔出しで堂々と語っているのも印象的です。被害者ではなく「サバイバー」としているのも、被害を克服する一環なのかもしれません。
危険地帯!アラスカ警察911
- 制作年:2021年
- 制作国:アメリカ
- 制作者:ダン・エイブラムス
- 評価:★★★★
アラスカの警察官を追ったドキュメンタリーです。マイナス何十度が当たり前の過酷な自然環境に加え、クマなどの自然動物への対応もしなければなりません。
一方で、都会と比べると犯罪が少ないのではと思いますが、アラスカは犯罪が多く、住人は自由気ままな人が多いので、その辺の対応も大変そうでした。
以上の理由から、なかなか警察官が集まらず、パトロールは一人など、少人数での対応を強いられています。そのため、アラスカの警察官の給料は高く、また2週間出勤して2週間休むなど、柔軟な働き方が許容されているのも興味深かったです。