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最後は友だちのクマに食われてしまう・・・グリズリー保護活動家を描いたドキュメンタリー映画『グリズリーマン』感想

ティモシー・トレッドウェルは、アメリカ人のグリズリー保護活動家です。

彼はアラスカの国立公園に長期間滞在し、野生のグリズリーを至近距離からハンディカメラで撮影しました。野生のクマをこれほど至近距離で撮影したものは珍しく、話題になったようです。

グリズリーマン (Grizzly Man)』は、この彼の活動と人生を描いたドキュメンタリー映画です。

ちなみに、グリズリーは日本の「ヒグマ」に似た巨大なクマです。ライオンなどと同じように、世界最強の肉食動物と言われているそうです。

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「野生のクマに超接近」

映画では、トレッドウェルが実際に撮影した映像がたくさん出てきます。

彼は丸腰の状態で野生のクマに超接近します。見ているこちらのほうが不安になるくらい、無防備で近づきます。体を手で触ったりもします。

野生のクマというと人間を襲うイメージがあるので、彼の映像には本当に驚かされます。

おそらく、彼にとってクマは友だちのような存在だったのかもしれません。

「最後はクマに食われる」

しかし皮肉にも、彼は最終的にクマに食われてしまいます・・・

彼はいつものようにクマを撮影をしていたところ、恋人の女性と一緒にクマに襲われてしまったのです。

彼をアラスカまで送り届けていた飛行機のパイロットが異変に気づき、調べたところ彼の遺体の一部を発見しました。

「人間社会に適応できなかった変人?」

トレッドウェルは人一倍熱心にグリズリーの保護活動を行っていました。

しかし、他方では国立公園のルールを破ったり、自分勝手な活動を行っていたという見方もあるようです。

熱烈な動物保護活動家か、それとも、人間社会に適応できず動物に過剰に思い入れた変人か、評価は分かれるように思われます。

「監督はヴェルナー・ヘルツォーク」

監督はヴェルナー・ヘルツォークです。『アギーレ/神の怒り』などで有名な映画監督です。

最初、なぜヘルツォークがこのドキュメンタリーを撮ったのか少し不思議に思いました。しかし、映画を見た後でその理由が少しわかった気がします。

この監督の作品に共通するのは、「強い情熱を持った人間が破滅をする」という点です。この点で、このティモシー・トレッドウェルもこれに当てはまるように思えました。

『グリズリーマン (Grizzly Man)』が見られるVOD

現時点(2021年5月)では、『Amazonプライム・ビデオ』と『U-NEXT』どちらも見放題の対象になっていません。

海外版(Grizzly Man [DVD] [Import])はAmazonで入手可能です。

★★★★


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