ドラマ『キラービー』は、カリスマ歌手の熱狂的なファンがアンチの人間を殺していく話です。
かなり面白かったのでおすすめです。
Amazonプライムビデオで配信されています。
「キラービー」のあらすじ
エピソード1 – 蜂の一刺し
引っ込み思案のドレは、ヒューストンで里親の妹・マリッサと暮らしていました。
ドレとマリッサは、歌手のニジャのファンです。マリッサは大人になるにつれて興味がなくなってきていますが、ドレは相変わらず彼女に夢中です。
マリッサはドレに恋人のカリッドと同棲する計画を明かします。ドレは彼女を止めようと、カリッドの浮気の話をし、マリッサを激怒させます。
二ジャが新しいアルバムをリリースしたことで元気を得たドレはクラブに行き、処女を失います。
彼女が目を覚ますと、マリッサがカリッドと口論になり、彼の浮気を告発して自殺したことをSNSで知ります。
ツイッター上の二ジャのファンは、彼女が二ジャのアルバムが原因で自殺したと主張すします。ドレはカリッドの家に行きます。
彼は明らかに反省した様子を見せていましたが、彼女は衝動的に彼を殺してしまいます。
エピソード2 – ハニー
1年後、ドレはテネシー州でストリッパーをしています。
彼女はマリッサとニジャについてツイートした人物のひとり、ウィルキンスを探そうとしています。
一方で、DV癖の彼氏を持つ同僚のストリッパーがドレにまとわりつきます。2人がけんかしているのを目撃したドレは、彼氏を殺してしまいます。
ドレが彼氏の死体を引きずっているのを目撃したストリッパーは、ドレを助けようとします。しかし、ドレは彼を埋めた後、今度は彼女を殺します。
ストリッパーの同僚たちが、出張の仕事でドレに運転を頼みます。帰りに車がパンクした際、偶然ウィルキンスに出くわます。
彼は自分の家で車を修理してあげると話します。ドレは修理が終わるとウイルキンスの家に戻り、彼に襲いかかります。
ドレは反撃され、ウイルキンスは彼女を絞め殺そうとします。しかし、ドレを探しに来たストリッパーたちがウイルキンスを殺します。
ドレはストリッパーたちと死体を残し、一人で車を運転して逃げます。
エピソード3 – 甘い誘惑
数か月後、ドレはツイッターでニジャを侮辱する人たちを追いかけて殺害していました。彼女はロサンゼルスに行き、次のターゲットをつけ狙います。
そこで偶然、ニジャの夫のニューアルバムのリリースパーティーで働いている男を見つけます。ドレは彼を家まで尾行して誘惑し、一緒にパーティに行きます。
ドレはパーティーに潜入し、ニジャに近づきますが、圧倒され、彼女に噛みついて逃げます。
エピソード4 – 逃避行
さらに数か月後、ドレはニジャに会うためにドライブ中、警官に尾行され、ガソリンスタンドで少女に助けられます。
少女はドレを、白人女性たちの「女性エンパワーメント」グループに連れていきます。
ドレは、グループのリーダー・エヴァとカウンセリングセッションを行います。セッション中、ドレはマリッサとの生い立ちや、殺人を打ち明けます。
セッションの最中にパニックになった彼女は去ろうとしますが、エヴァは彼女を脅し、留まらせようとします。ドレは、エヴァを車で轢き逃げます。
ドレは二ジャのコンサート会場に向かいますが、コンサートはすでに終わっていました。
エピソード5 – 帰郷
1ヵ月後、マリッサの電話番号がマリッサの父親・ハリスによって消されたことを知り、ドレはヒューストンに戻ります。
彼女は元上司と偶然再会し、ニジャの母親のメイクアップアーティストとして働いているとウソをつきます。
彼女はハリスの家に忍び込み、彼の妻にマリッサの電話番号を元に戻すよう強要します。
ハリスはマリッサの自殺はドレが原因だとし、ショットガンで彼女を撃とうとします。
ドレはマリッサの昔の部屋に逃げ込み、間一髪で窓から逃げ出します。
エピソード6 – 見過ごされた犯人
実録ドキュメンタリー『Falling Through the Cracks』は、刑事・グリーンがドレによる殺人事件を捜査する姿を追ったものです。
彼女は、被害者たちがビヨンセと思われるカリスマアーティストを嫌っていたことが事件に関係あると考え、カリッドの事件までさかのぼって捜査します。
グリーンは、マリッサのインスタグラムからドレを見つけます。彼女はヒューストンにいるマリッサの母親・パトリシアを訪ね、ドレが若い頃にマリッサの友人を刺したこと、その事件が彼女を家族から追い出すきっかけになったことを話します。
やがてグリーンは、ドレがアトランタでのアーティストのコンサート中にステージに乱入して逮捕されたことを知り、彼女に話を聞きに行きます。
『キラービー』の監督・ドナルド・グローヴァーのインタビュー映像が映し出され、そこで彼はドレについての番組を制作中だと明かします。
このエピソードは、ドラマの登場人物を別の俳優が演じることも合わせて、『キラービー』が実際に起こった事件を基にしていることを示唆しています。
エピソード7 – 結末はハッピーに
2018年、ドレはアトランタでトニーという男性になりすましています。
ドレは、ラシダという大学院生と交際を始めます。やがてラシダの両親と知り合い、同居することになります。
ドレは、二人の記念日にニジャのチケットを用意しますが、二ジャが嫌いなラシダと口論に発展し、彼女の首を絞めて殺してしまいます。
ドレはラシダの遺体を燃やしますが、誤ってチケットも一緒に燃やしてしまいます。
彼女はダフ屋を殺してチケットを手に入れ、二ジャのステージに駆け上がります。
ニジャは、ドレを捕まえようとする警備員を制止し、ドレに対し観客に向けて話をさせます。彼女はファンに対して愛していると告げ、ニジャと一緒に去ります。
ドレは、車の中で涙を流しながら、二ジャの肩に寄りかかります。
「キラービー」は実話?
まず、二ジャとビヨンセの間には、音楽やツアー、衣装など、多くの類似点があります。
また、監督のネイバーズは、キラービーのアイデアが「ある歌手が夫に浮気されたことを知り、ショックで自殺したという若い女性についてのうわさが基になっている」と述べています。
また、さらにネイバーズは以前、雑誌のインタビューで、キラービーの殺人事件は、「エピソード4を除いて、実際の事件が基になっている」と語っています。
たとえば、ラシダの事件は、2018年にジョージア州で起きた現実の殺人事件にインスパイアされたものです。
参考記事:Is Amazon Prime Video’s ‘Swarm’ Based on a True Story? What to Know
「キラービー」のキャスト
ドレ / ドミニク・フィッシュバック
1991年生まれのアメリカ人俳優です。その他の出演作品に『HERO 野望の代償』、『DEUCE/ポルノストリート in NY』などがあります。
この投稿をInstagramで見る
マリッサ / クロエ・ベイリー
ドレの異母姉マリッサを演じるのは、クロエ・ベイリーです。1998年生まれのアメリカ人シンガーソングライターです。
この投稿をInstagramで見る
二ジャ / ニーリン・ブラウン
カリスマアーティスト・二ジャを演じるのは、ニーリン・ブラウンです。アメリカ人俳優です。
この投稿をInstagramで見る
エヴァ / ビリーアイリッシュ
白人のエンパワーメントグループのリーダー・エヴァを演じるのはビリー・アイリッシュです。
この投稿をInstagramで見る
「キラービー」の感想
おとなしそうな女の子(ドレ)が次から次へと人を殺していく姿が衝撃的です。
里親の子どもとなり、その後その家からも追い出されてしまったなど、家庭環境に恵まれなかったことも犯行の要因の1つかもしれません。
最後、二ジャと一緒になるシーンもドレの妄想だと思われますが、人を殺しながら必死にサバイバルしてきたドレがようやく平穏を得た瞬間に見えました。
「キラービー」の配信
「キラービー」はAmazonプライムビデオで配信されています。
プライム会員になると見られます。
コメント