国際テロ組織アルカイダの指導者ビン・ラディンの殺害計画をテーマにした、アクション・サスペンス映画です。
CIAの若い女性分析官が1人でビン・ラディンの潜伏場所を特定していきます。
徐々に謎が解けていく様子がスリラー映画のようで面白いです。
映画『ゼロ・ダーク・サーティ』のあらすじ
マヤはCIAの情報分析官で、アルカイダのリーダーであるオサマ・ビンラディンを見つけることを任務としています。2003年、彼女はパキスタンの米国大使館に駐在しており、CIA局員のダンとともに、9.11テロのハイジャック犯との関係が疑われるアマールの尋問に立ち会います。
アマールは、ビンラディンの個人的な連絡員であるアブ・アフメド・アル・クワイティの名前を明らかにします。他の拘禁者の情報で、アブ・アフメドが、アブ・ファラージ・アル・リビとビンラディンとの間で連絡役を務めていることが分かります。
2005年、ファラージはアブ・アフメドを知らないと言いますが、マヤはこれをファラージがアブ・アフメドの重要性を隠そうとしているのだと解釈します。
2009年、チャップマン基地で自爆テロがあり、マヤの同僚で友人のジェシカが死亡します。アブ・アフメドに好意を持っていたケース・マネージャーは、2001年にヨルダン人拘留者が尋問の際にアブ・アフメドを埋葬したと話したことを彼女に伝えます。
マヤは、5年前にイブラヒム・サイードという人物が「アブ・アフメド・アル・クワイティ」という名前で旅をしていた事を知ります。何か手がかりがあるかもしれないと思ったマヤは、現在CIA本部の上級士官であるダンに連絡を取ります。
彼女は、CIAが撮影したアフメドの写真は、アフガニスタンで戦死した彼の兄、ハビブのものではないかと推測します。マヤは、ヒゲと民族衣装で、兄弟が似ていると説明します。
クウェートの王子は、ランボルギーニと交換する条件で、サイードの母親の電話番号を教えます。パキスタンにいるマヤとCIAチームは、最終的に移動中の車に乗っている電話の発信者を特定します。この発信者は、身元の確認を遅らせる行動をします(マヤはこれをトレードクラフトと呼び、対象者が上級の連絡員である可能性を認めます)。
彼らは、その車両をパキスタンのアボタバードにある大規模な都市施設まで追跡します。しかし、車に乗っていたマヤは武装集団に襲われ、偽装がばれたと思われた彼女は、ワシントンD.C.に呼び戻されます。
CIAはその建物を監視しますが、ビンラディンが潜伏しているという決定的な証拠は見つかりません。大統領の国家安全保障顧問は、CIAにビンラディンの逮捕または殺害計画の作成を依頼します。CIA長官は、オバマ大統領に報告する前に、上級職員を集めて会議を開き、ビンラディンが屋敷にいる可能性は60~80%と推定します。一方、会議に出席したマヤは、「100%」だと自信をもって主張します。
2011年5月2日、第160特殊作戦航空連隊は、DEVGRU(デブグル)とSAC/SOG(CIAの特殊部隊)のメンバーとともに、ステルスヘリ2機をアフガニスタンからパキスタンに飛ばし、屋敷に突入します。突入したシールズは、ビンラディンと思われる男を含む多数の人間を殺害します。アフガニスタンのジャララバードにある米軍基地で、マヤは遺体の身元を確認します。
彼女は軍の輸送機に乗り込み、唯一の乗客としてアメリカに戻ります。彼女はどこに行きたいのかと聞かれ、泣き出してしまいます。
映画『ゼロ・ダーク・サーティ』のキャスト、監督
キャスト
- マヤ(CIA分析官) / ジェシカ・チャステイン
- ダン( CIA諜報専門家。後に本部に異動) / ジェイソン・クラーク
- ジェシカ(CIA分析官。自爆テロに遭って死亡) / ジェニファー・イーリー
- ジョージ(マヤがCIA本部に戻ってからの上司) / マーク・ストロング
監督
- 監督 キャスリン・ビグロー
- 脚本 マーク・ボール
キャスリン・ビグローのほかの監督作品に、『K-19』『ハート・ロッカー 』『デトロイト』などがあります。
映画『ゼロ・ダーク・サーティ』の感想
この女性分析官は、同僚が爆弾で殺されたり、自らも爆破事件に遭遇したり、銃撃を受けたりしつつも、冷静に、しぶとくビン・ラディンをどこまでも追いかけ続けます。
このジェシカ・チャスティンのストイックな姿が、とにかくかっこいいです。
別の女性職員から、同僚の男性とデートしたら?などと言われますが、同僚とそんなことは考えられないと断ります。デートよりもビン・ラディンの捜索・殺害のほうが大切なのでしょう。
また、周りからいくら否定されても、けして自分の意見を変えないところもいいです。空気を一切読みません。孤高の女性という感じでしょうか。
私はこの映画で初めてジェシカ・チャスティンを知ったのですが、非常に魅力的でした。
ちなみにタイトルの「0 dark 30(oh dark thirty)」は、早朝、未明という意味の軍隊用語のようです。
映画『ゼロ・ダーク・サーティ』が見られるVOD
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