薬の神じゃない！は、2018年の中国の映画です。
精力剤を売っていた男性が金に困り、白血病治療薬のジェネリック薬を密輸します。高額な正規治療薬を買えない患者たちにとって、男性は救い主となっていきます。
中国で起きた実際の事件をモデルにしています。
「薬の神じゃない！」あらすじ
チョン・ヨン（程勇）は、上海の小さな店でインドの精力剤を売っています。
ある日、白血病患者のリュ・ショウイー（呂受益）が店にやってきて、インドから白血病のジェネリック薬を持って帰ってきてほしいと頼みます。
チョンは薬の密輸が違法であることを知っていましたが、お金に困っていたため、密輸を決めます。
背景には、正規の白血病の治療薬が非常に高く、患者の多くが買えずに困っているという事情がありました。スイスの会社が販売する白血病の治療薬は約4万元するのに対して、同じ効果が期待できるインドのジェネリック薬はわずか五千元です。
チョンは、白血病患者の牧師や金髪不良少年、娘が白血病のポールダンサーの女性の力を借りて、密輸薬の販売に本格的に取りかかります。結果、大もうけができ、チョンは自身のお金の問題を解決し、さらに多くの白血病患者が薬を手に入れることを助けます。
一方、正規品を販売するスイスの会社からの要請で、上海警察は流通しているジェネリック薬について、チョンの元妻の弟ツァオ・ビン（曹斌）に捜査を命じます。
その後、チョンは効果のない偽薬を売っていた売人に脅され、ジェネリック薬の販売を委託し、自らは引退します。
1年後、チョンは委託した売人がジェネリック薬を患者が買えないくらいの高値で販売していることを知ります。患者たちの懇願もあり、チョンはジェネリック薬の密輸販売を再開します。
一方、ジェネリック薬の価格が以前より上がりますが、チョンは患者が買えるよう販売価格を維持するため、自費で購入します。
チョンは結局警察に逮捕され、5年の懲役を言い渡されます。刑務所に向かう途中、彼に助けられた何千人もの患者が彼を見送ります。
最後、3年に減刑されたチョンが刑務所を出所します。エンドクレジットでは、国が安価に純正薬を入手できるような政策を次々と打ち出したことを示します。
「薬の神じゃない！」キャスト
チョン・ヨン（程勇） / シュー・ジェン（徐崢）
主人公の、精力剤店のオーナー役を演じるのはシュー・ジェンです。
ムロツヨシにそっくりな役者さんです。
リュ・ショウイー（呂受益）/ ワン・チュエンジュン（王伝君）
チョンに最初に密輸を頼んだ白血病患者
ツァオ・ビン（曹斌） / ジョウ・イーウェイ（周一囲）
違法なジェネリック薬を追う刑事。チョン・ヨンの元妻の弟。
リウ・スーフェイ（劉思慧）/ タン・ジュオ（譚卓）
白血病の娘を持つポールダンサー
ボン・ハオ（彭浩） / チャン・ユー（章宇）
金髪の不良少年の白血病患者
リウ牧師（劉牧師） / ヤン・シンミン（楊新鳴）
教会の牧師
「薬の神じゃない！」感想
お金のためにやっていたことが、思いもよらず人の役に立っていくという展開が面白いですね。
エイズの治療薬を密輸し、結果的に同じように人を助けることになった「ダラス・バイヤーズクラブ」という映画を思い出させます。
とても面白かったです。
「薬の神じゃない！」動画配信
「薬の神じゃない！」はU-NEXTで見放題の対象になっています。31日間のトライアルを利用すれば無料で見られます。
