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【実話?】映画「梟-フクロウ- 」の配信、あらすじ、キャスト、感想、

映画「梟-フクロウ- 」の配信、あらすじ、キャスト、感想です。

梟-フクロウ-の配信

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梟-フクロウ-のあらすじ

盲目のキョンスは、優れた鍼術の腕前を持っていた。

その才能を医師のイ・ヒョンイクに認められ、宮廷に仕えることになる。

ちょうどその頃、清に人質として8年間囚われていた昭顕世子が帰国する。

仁祖は息子の帰還を喜びながらも、しばらく説明のつかない不安に苛まれていた。

そんなある夜、暗闇の中ではかすかに視力を取り戻すキョンスが、昭顕世子の死の瞬間を目撃してしまう。

真実を伝えようとする彼の前に、さらに大きな秘密と陰謀が立ちはだかり、命を狙われることになる。

息子を失った仁祖の不安はやがて狂気へと変わり、暴走を始める。

そして世子の死を目撃したキョンスは、その死の背後に隠された真実を暴こうと立ち上がるのだった。

梟-フクロウ-は実話?

この映画のモデルになった世子は、朝鮮王朝の『仁祖実録』によると、1645年6月27日に33歳で死亡したとされています。実録には次のように記されています。

「世子は帰国してまもなく病にかかり、数日のうちに亡くなった。全身は黒く変色し、身体の七つの穴から血が流れ出ていた。(・・・)まるで毒殺されたように見えた。」

この記録は、清に人質としてほぼ8年間囚われた後に帰国した世子の死から、およそ二か月後に書かれたものです。短い記述以外には、世子の死について、朝鮮王朝(1392-1910)の正史に詳細な記録は存在していません。

そのため、死の真相をめぐる疑念が今なお絶えず、さまざまな噂や憶測が生まれ続けています。

参考記事:https://koreajoongangdaily.joins.com/2023/01/15/culture/koreanHeritage/korea-fiction-vs-history-the-owl/20230115173936928.html

梟-フクロウ-感想

闇の中だけ見える主人公という設定の妙

主人公のキョンスは盲目ながら、暗闇ではかすかに物が見えるという特異な能力を持つ鍼師。

この「夜にだけ真実を視ることができる」という設定が非常にスリリングで、史実とフィクションをつなぐ絶妙な仕掛けになっています。

彼が世子の死を“目撃”してしまう瞬間から、物語は一気に緊張感を増していきます。

史実の不気味さを膨らませるドラマ性

昭顕世子の死は、実際の歴史においても謎に包まれており「毒殺説」や「権力闘争説」が今も語られています。

その不可解な出来事を、映画はスリラー仕立てで再構築。仁祖の心の闇と狂気が暴走していく描写は、人間ドラマとしても見応えがあります。

観終わったあとに残る「もしも」

ただの陰謀劇ではなく、父と子の愛憎、権力の恐ろしさ、そして「真実を語ることの代償」という普遍的なテーマが強烈に胸に残ります。

観終わったあと、「もし昭顕世子が無事に王位を継いでいたら、朝鮮の歴史はどう変わっていたのだろう?」と考えずにはいられません。

総評

『梟-フクロウ-』は歴史ミステリー好きにも、スリラー映画が好きな人にも強くおすすめできる一本です。

史実に基づきながらも、観客を物語の渦に引き込む演出力に脱帽しました。夜の闇の中でしか“真実”を見られない主人公の姿は、現代に生きる私たちにも「何を信じるのか」という問いを投げかけてきます。

 

 

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