ブルドーザー少女は、2022年の韓国のミステリー映画です。
監督はパク・イウン、主演はキム・ヘユンです。
突然の事故をきっかけに、父親の居場所を探し出す娘の物語です。
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ブルドーザー少女のあらすじ
19歳のク・ヘヨン(キム・ヘユン)は、いつもけんかばかりしているトラブルメーカーです。
そのせいで、しばらくの間、アンガ-マネジメントを学び、職業訓練を受けなければならなくなります。
その後彼女は、女性には禁止されていると言われたにもかかわらず、ブルドーザーの運転を学ぶことに決めます。
龍のタトゥーを入れ、強面のイメージを持つ彼女は、酒浸りとギャンブル中毒で絶望的な状態にあるレストラン経営者の父親、ク・ボンジン(パク・ヒョククォン)を憎んでいます。
しかし、父親のボンジンが事故に遭い、入院したことですべてが一変します。
ヘヨンは突然、簡単に憎んだり責めたりできる相手を失います。そして、彼女は心の底では父親を大切に思っているという事実に直面します。
ブルドーザー少女のキャスト
ク・ヘヨン / キム・ヘユン
けんかばかりしていて、ブルドーザーを運転する主人公の女性ク・ヘヨンを演じるのはキム・ヘユンです。1996年生まれの韓国人俳優です。
その他の出演作品に、『バッカス・レディ』、『殺人鬼から逃げる夜
』などがあります。
ク・ボンジン / パク・ヒョックォン
ヘヨンの父親ク・ボンジンを演じるのは、パク・ヒョックォンです。
ブルドーザー少女の監督
監督はパク・イウンです。本作が第一作になるようです。
ブルドーザー少女の原題
韓国語は「불도저에 탄 소녀」、英語は「The Girl on a Bulldozer」です。
ブルドーザー少女は実話?
この作品は実話ではありませんが、監督のインタビューによると、ある写真が作品へのインスピレーションになりました。
その写真は、バイクに乗った少女の写真で、背中には赤ちゃんを背負っています。
監督にはその少女が逃げているように見えたました。そこからインスピレーションを得て、このキャラクターを起点に物語を作ったら面白いだろうなと思ったと語っています。
On the power of pure rage: A conversation on the makings of ‘The Girl on a Bulldozer’
ブルドーザー少女の感想
19歳のク・ヘヨンは、喧嘩っ早くてトラブルばかり起こす問題児。
けれど、その破天荒さは単なる「乱暴者」ではなく、自分らしく生きようともがく若さのエネルギーそのものに感じられました。
特に印象的なのは「女性だから無理だ」と言われても、迷わずブルドーザーの運転を学ぼうとする姿。彼女の挑戦は、不器用だけどまっすぐで、観ている側まで胸が熱くなります。
一方で、酒とギャンブルに溺れた父親との関係は重く切ないテーマです。反発し、憎み、突き放そうとするけれど、父親が事故に遭った瞬間、ヘヨンの心の奥に隠れていた「愛情」が浮かび上がってきます。
この変化はとてもリアルで、人は憎しみの裏側にこそ、深い思いを抱えているのだと感じさせられました。
ブルドーザーを操る彼女の姿は、単なる職業訓練以上の意味を持っています。
それは「壊すための力」ではなく、「自分の人生を切り開く力」へと変わっていくのです。
荒々しくも繊細で、力強いヒューマンドラマ。
観終わった後には、父と子の関係、自分の未来への向き合い方について、じんわり考えさせられる作品でした。
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