映画『マリアンヌ』は、愛する妻が敵のスパイだった・・・という話です。
主演はブラッド・ピット、監督は『バック・トゥ・ザ・フューチャー』などで有名なロバート・ゼメキスです。
脚本を手がけたスティーヴン・ナイトが聞いた実話を基にしています。
映画『マリアンヌ』のあらすじ
第二次世界大戦中の1942年、カナダ空軍のパイロットであるマックス・ヴァタン中佐は、ドイツ大使を暗殺するためにモロッコのカサブランカへと向かいます。彼のパートナーは、フランスでレジスタンス活動をしているマリアンヌ・ボーセジュールです。
2人は夫婦のふりをします。当初は個人的な感情は持たないようにしていましたが、次第に惹かれ合うようになります。
ドイツ軍から信頼されているマリアンヌは、暗殺を計画しているパーティーへの招待状をマックスに渡します。作戦は成功し、二人は脱出します。
マックスはマリアンヌにロンドンに来て妻になってくれと頼みます。二人は結婚してハムステッドに居を構え、アンナという女の子を授かります。
1年後の1944年、マックスは特殊作戦局から、マリアンヌがドイツのスパイの疑いがあることを知らされます。彼女はフランスで本物のマリアンヌが殺された後になりすましたこと、そして彼らが暗殺したドイツ大使はヒトラーが死を望んでいた反体制派だったことを知ります。
疑惑を確かめる作戦が実行され、マックスは、偽の情報をマリアンヌが見つけられるようにしておくよう命じられます。もし、その情報がドイツに伝わったこと判明すれば、マックスは自らマリアンヌを処刑しなければならず、共犯であることが判明すれば、自身も絞首刑になります。マックスは、通常の行動をとるように言われます。
しかし、マックス命令に逆らい、マリアンヌを知るガイという元同僚を訪ねますが、ガイは戦争で盲目になっており、彼女の身元を確認できません。彼は、フランスでマリアンヌと行動を共にしたレジスタンスのポールがディエップで生きており、彼女の身元を確認できることを明かします。
マックスは、アダムという若いパイロットに、マリアンヌの写真をポールに渡し、写真に写っている女性がマリアンヌであるかどうか確認するよう指示します
マックスとマリアンヌはパーティーを開きます。そこにマックスの指揮官フランクがやってきて、アダムはポールからの回答を待っている間に殺されたと告げ、彼を非難します。
翌日の夜、マックスはパイロットになりすましてフランスに飛び、地元の警察署に拘束されているポールに会いに行きます。しかし、ポールは酔っていて、写真を確認できません。
しかし、マックスはポールから、マリアンヌが才能あるピアニストで、戦争初期に占領下のドイツ軍に反抗して「ラ・マルセイエーズ」を演奏したことがあると聞かされます。
イギリスに戻ったマックスは、マリアンヌを地元のパブに連れて行き、ピアノを弾くように要求しますが、マリアンヌは弾けません。そして、彼女は自分がスパイであることを認めます。
彼女はマックスへの想いは本物で、脅されたためにドイツのスパイにならざるを得なかったと主張します。
妻を殺したくないマックスは、妻に国から逃げるよう訴えます。しかし、マックスは憲兵隊が到着する前に飛行機を発進させることができません。マックスは憲兵隊の前で弁明しようとしますが、マリアンヌは彼を愛していると言い、アンナの面倒を見てほしいと頼んだ後、銃で自分を撃ちます。
ヘスロップは、マックスが罰せられないように、マックスが命令通りにマリアンヌを処刑したことを報告するよう、その場にいた兵士たちに命じます。
戦後、マックスはアルバータ州の牧場に移り住み、アンナを育てます。
映画『マリアンヌ』のキャスト、監督
キャスト
- マックス・ヴァタン / ブラッド・ピット
- マリアンヌ・ボーセジュール / マリオン・コティヤール
- フランク・ヘスロップ / ジャレッド・ハリス
監督
- ロバート・ゼメキス
実話を基にしている
脚本を手がけたスティーヴン・ナイトによると、彼が以前アメリカのテキサス州で仕事をしていたときに、友人のおばさんのから聞いた話がこの映画の基となっているそうです。
おばさんの兄は、第二次世界大戦中に特殊作戦執行部(SOE)で働いており、その時にフランス人のレジスタンスの女性と知り合い、彼女は妊娠しました。しかし、後に彼女がスパイだとわかり、結局殺してしまったそうです。
映画『マリアンヌ』の感想
基本的には感動ドラマですが、アクションシーンも迫力がありました。
この映画のブラッド・ピットは最強で、追いかけてくるドイツ軍部隊を手榴弾1つで壊滅させたりと、大活躍します。
海外のレビューサイトだと平均的な評価で、賛否両論となっています。
今なら「Amazonプライム・ビデオ」で見られます。
★★★