Amazonプライム・ビデオで映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』を見ました。
1980年に韓国の光州市で起こった民主化を求める民衆蜂起の光州事件が描かれた作品です。社会派の作品ですが、アクション映画のようなエンタメ要素もあるのが特徴です。
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』あらすじ
ソウルのタクシー運転手キム・マンソプは、貧しい暮らしをしながら1人で小さな娘を育てています。近くでは民主化を求めるデモが行われていますが、彼は関心がありません。
彼は高額なタクシー代金を期待し、ドイツ人記者のピーターを大きなデモが行われている光州まで運びます。光州には軍が検問をもうけていますが、うまくかわして光州市内に入ります。
そこでピーターは軍が市民に乱暴を加えているのを目撃し、その事実を全世界に発信するため、撮影記録を持ち帰ることを決意します。
キムも、タクシー運転手の仲間やデモに参加する市民との出会い、そして無残にも次々に死んで行く彼らを見るうち、次第にピーターの使命を理解するようになります。
軍はピーターのカメラを没収しようと、彼らの乗ったタクシーを追いかけます。彼らは政府の追手とカーチェイスをしながら、ソウルへ戻ります。
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』キャスト
- キム・マンソプ(ソウルのタクシー運転手) / ソン・ガンホ
- ピーター(ドイツ人記者) / トーマス・クレッチマン
- ク・ジェシク(通訳担当の大学生) / リュ・ジュンヨル
- ファン・テスル(光州のタクシー運転手) / ユ・ヘジン
監督はチャン・フン
監督はチャン・フンです。彼の監督した本格的な戦争映画『高地戦』(2011年)もおすすめです。
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』感想
まず、100人以上の死傷者が出た光州事件というのを知らなかったので勉強になりました。市民が軍の武器庫から武器を奪って戦ったというのも衝撃です。
キムは最初デモに否定的でしたが、軍の乱暴などを目撃し、徐々に態度を変えていくのも興味深かったです。
一方、終盤の軍の車とタクシーのカーチェイスのシーンなどは、アクション映画の要素満載で単純に映画として見ていて面白いです。
社会派の作品なので少し退屈かなと思っていましたが、エンタメ要素もあるので最後まで楽しめました。韓国映画の底力を感じられるような作品です。
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』は『Amazonプライム・ビデオ』で見られます。