ダメな男性は共感できるかも?映画『海よりもまだ深く』の感想

『海よりもまだ深く』という映画を見ました。

売れない小説家の男性(阿部寛)が主人公です。

阿部寛は過去に小説の賞を受賞したものの、結局小説だけで生活ができず、探偵をしながら小説を書いています。お金に困っていて、仕事のお金をごまかしてギャンブルをしたり、母親の家からお金を盗もうとしたり、離婚した妻への養育費が払えなかったりと、かなりダメな感じの男性です。

阿部寛には妻( 真木よう子)と子どもがいましたが、(おそらく阿部寛が原因で)現在は離婚しています。ただし阿部寛のほうはまだ未練があり、また一緒に暮らしたいと考えています。しかし真木よう子のほうは完全に阿部寛を見切っていて(さらに新しい恋人がすでにいて)復縁はほぼ不可能です。

阿部寛はかなりのダメ男なのですが、とぼけた感じの「愛されるダメ男」になっています。おそらく人間的にはそんなに悪い人ではないけど、社会的にはダメ、という感じでしょうか。そのため、阿部寛のダメっぷりを見ていても嫌悪感はあまりありませんし、話が深刻にならずに済んでいるようにも思えました。

また樹木希林演じる母親のセリフも、ひとつひとつ含蓄のあるもので、興味深かったです。

たとえば、樹木希林はベランダである植物を育てています。この植物は花も咲かないし、何のためにあるのかよくわからない植物です。しかし樹木希林は「何かの役には立っているのよ」と水をやり続けます。これは阿部寛のことを言っているようにも思えます。

おおげさですが、(社会的には)ダメな自分を、それとは別に、存在の部分で丸ごと肯定してくれるような、そんな懐の深さを感じられる映画でした。

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