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真面目でやる気のある警察官が身を滅ぼしていく・・・。映画『日本で一番悪い奴ら』感想

映画『日本で一番悪い奴ら』は、現役警察官が関わった覚せい剤取引や拳銃売買の実話を基にした作品です。

過激な描写が満載なのが特徴です。人によっては見るのが辛い作品かもしれません。

ただし、面白くて見て損はないです。最近の日本映画の中でもおすすめの作品です。

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映画『日本で一番悪い奴ら』のストーリー

諸星要一(綾野剛)は、大学時代に鍛えた柔道の腕前を買われて北海道警の刑事となった。諸星は強い正義感を持ち合わせているが、なかなかうだつが上がらない。そんな中、先輩刑事の村井(ピエール瀧)から、「刑事は点数、点数稼ぐには裏社会に飛び込み『S』(スパイ)を作れ」と教えられ、暴力団と密接な関係を持ちながら、上司からの難題を次々と解決していく。やがて、裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく。

日本で一番悪い奴ら ウィキペディア(Wikipedia)

簡単に言うと、警察の点数稼ぎのために犯罪をでっちあげていた刑事が、次第に犯罪に手を染めるようになり、身をほろぼす話です。

嘘を隠すために嘘をついていたら、だんだんと問題が大きくなっていき、取り返しがつかなくなってしまったという感じでしょうか。

真面目でやる気が身をほろぼす?

主人公の諸星は結果的に犯罪を犯すことになります。しかし、もともとは真面目でやる気のある新人刑事でした。皮肉なことに、この特徴が身をほろぼすきっかけになります。

普通の会社と同じように、警察にも似たようなノルマがあります。しかし、普通の会社と違うのは、警察の場合は犯人を捕まえるのがノルマという点です。

そして、犯罪がなければノルマは達成できません。そのため、真面目でやる気のある諸星は、犯罪を捏造しそれを取り締まることでノルマを上げるのです。

その結果、諸星はノルマを達成しますが、同時に犯罪に手を染めることになります。

これは、真面目でやる気がありすぎたことがマイナスの結果を生んだと言ってもよいでしょう。この皮肉な結果を、非常に生々しい描写で描いています。

映画『日本で一番悪い奴ら』キャスト

主演は綾野剛です。綾野剛は役のために体重を10キロ以上増やし、肌を焼き顔に酒を塗って顔をむくませたそうです。

ちなみに、あのピエール瀧さんも、綾野剛を悪の道に誘う上司役で出演しています。見事に役にはまっています。

  • 諸星要一(北海道警の刑事。柔道が得意)=綾野剛
  • 山辺太郎(諸星の仲間)=YOUNG DAIS
  • アクラム・ラシード(諸星の仲間)=植野行雄(デニス)
  • 村井定夫(諸星の上司)=ピエール瀧
  • 黒岩勝典(暴力団幹部)=中村獅童
  • 田里由貴(諸星の恋人)=矢吹春奈

映画『日本で一番悪い奴ら』監督・脚本

  • 監督:白石和彌
  • 脚本:池上純哉

まとめ

最近の日本映画の中ではかなりおすすめの作品です。

長さはありますが、時間を感じさせないくらい面白いです。

ただし、過激な描写が多いので、苦手な人は避けたほうが良いと思います。

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