映画『息もできない』は、韓国の映画です。かなり面白かったです。
乱暴な借金取りの男性と女子高生の交流を描いた作品です。
所構わずつばを吐く
この借金取りの男性はとにかく乱暴です。汚い言葉で罵り、殴り、所構わずつばを吐きます。
あるとき男性が吐いたつばが偶然通りかかった女子高生にかかってしまいます。しかしこの女子高生は男勝りで、男性に弁償しろと詰め寄ります。
これがきっかけで男性と女子高生の交流が始まります。
はっきりと定義できない2人の不思議な関係
この男性と女子高生の関係が不思議だと思いました。
知り合いというほどよそよそしくもなく、かといって恋人というほど親密ではない。おそらく友だちが一番近いと思うのですが、年も離れているのでそれも少し微妙です。
このように2人の関係ははっきりと定義できないのですが、お互いがお互いを必要とし合っているのはよく伝わってきます。
膝枕のシーンがよい
特に、膝枕のシーンがよかったです。
男性は家族にトラブルがあり、疲れ果てた状態で女子高生と会います。男性はふいにちょっと横にならせてくれと、女子高生の膝の上で寝てしまいます。
一方、勝手に膝枕をさせられた女子高生は涙を流し始めます。女子高生もちょうど家族にトラブルを抱えていて、このときは家出をしていたのです。
年齢や性格など、何から何まで違う2人ですが、このシーンは(言葉には出さないけど)2人がお互いを必要としていることがよく伝わってくる名シーンだと思いました。
ラストは不思議・・・
最後も衝撃的です。ラストはハッピーエンドではなく、どちらかというとバッドエンドです。しかしかといって絶望的な感じでもなく、少し不思議な印象のするラストでした。今ならプライム・ビデオで見られます。
★★★★★