映画『レヴェナント:蘇えりし者』は、アメリカの西部開拓時代を生きた実在のわな猟師、ヒュー・グラスの過酷なサバイバルの旅と復讐を描いた作品です。
この猟師をレオナルド・ディカプリオが演じています。
この作品で、監督のイニャリトゥがアカデミー監督賞、ディカプリオがアカデミー主演男優賞を受賞しています。
映画『レヴェナント:蘇えりし者』あらすじ
1823年末、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、アンドリュー・ヘンリー隊長のわな猟師の一団を案内して現在のダコタ州を訪れます。グラスと彼のポーニー族とのハーフの息子であるホークが狩りをしていると、酋長の娘ポワカを取り戻そうとするアリカラ族の一団にキャンプが襲われます。
わな猟師の多くは死亡しますが、残りの者たちは船に乗って逃げ出します。生存者たちは川を下ると無防備になると考え、グラスの案内により徒歩でカイオワ砦に向かいます。
獲物を探していたグラスはグリズリーに襲われ、瀕死の重傷を負います。アリカラの襲撃を恐れた猟師のジョン・フィッツジェラルドは、グラスを殺して前進するべきだと主張します。これにヘンリーも一旦同意しますが、引き金を引くことはできず、代わりにグラスのそばにいて死後に埋葬してくれる人にお金を出すことにします。
ホークと若いジム・ブリッジャーしか志願者がいなかったため、フィッツジェラルドは捨てられた毛皮の損失を回収するため、お金をもらって留まることに同意します。他のメンバーが去った後、フィッツジェラルドはグラスを窒息させて殺そうとしますが、ホークに見つかってしまいます。
ホークの反応を恐れたフィッツジェラルドは、グラスがなすすべもなく見守る中、ホークを刺し殺します。翌朝、フィッツジェラルドは、ホークが殺されたことを知らないブリジャーに、アリカラ族が近づいているのでグラスを見捨てなければならないと説得します。
ブリジャーはグラスに螺旋のマークを彫った水筒を託します。出発後、フィッツジェラルドはアリカラ族の接近について嘘をついたことを認めます。後日、砦でヘンリーに会ったフィッツジェラルドとブリジャーは、グラスが死に、ホークが消えたことを伝えます。ブリジャーはホークの失踪について何も知らなかったにもかかわらず、グラスの死という嘘に加担してしまいます。
1人残されたグラスは、荒野での苦難の旅を始めます。傷口を焼いて治療したり、追いかけてくるアリカラ族から急流に飛び込んだりして逃げ回ります。
その後、ポーニー族の難民ヒクックと出会い、「復讐は創造主の手の中にある」と語ります。彼らはバイソンの肉を分け合い、一緒に旅をします。嵐が近づくと、ヒクックは熱にうなされているグラスのために仮設のスウェット・ロッジ(インディアンの儀式のための小屋)を作ってくれます。
ロッジで幻覚を見たグラスは、傷が治っていることに気づきますが、ヒククはフランス人ハンターに吊るされているのに気づきます。グラスは彼らのキャンプに潜入し、リーダーがポワカを犯すのを目撃します。
グラスはポワカを解放し、数人のハンターを殺してヒククの馬を取り戻し、ポワカはレイプ犯の性器を切除します。翌朝、グラスはアリカラ族に待ち伏せされ、馬に乗ったまま崖に突き落とされます。彼は馬を解体し、その死骸の中に身を隠すことで嵐の夜を生き延びます。
怯えたフランス人の生存者がカイオワ砦に辿り着き、ブリッジャーは彼の螺旋状の彫刻が施された水筒がグラスのものだとわかります。ヘンリーは捜索隊を組織します。グラスが生きていることを知ったフィッツジェラルドは、前哨基地の金庫を空にして逃げ出します。
捜索隊は憔悴しきったグラスを発見します。激怒したヘンリーはブリジャーの逮捕を命じます。しかし、グラスはフィッツジェラルドがホークを殺害した時、その場にいなかったこと、後に格上のフィッツジェラルドに騙されて脅されたことを供述し、ブリジャーを助けます。グラスとヘンリーはフィッツジェラルドを追って出発します。
グラスとヘンリーは二手に分かれますが、フィッツジェラルドはヘンリーを待ち伏せして殺害し、頭の皮をはぎます。ヘンリーの死体を見つけたグラスは、それを自分の馬に乗せておとりにし、フィッツジェラルドの腕を撃ちます。
グラスはフィッツジェラルドを追って川岸に行き、激しい戦いを繰り広げます。フィッツジェラルドを殺そうとしたグラスは、下流にアリカラ族の一団を見つけます。グラスはヒクックの言葉を思い出し、フィッツジェラルドを下流のアリカラ族の手に渡します。エルク・ドッグはフィッツジェラルドを殺して頭皮を剥ぎ取り、ポワカを見つけたアリカラはグラスを助けます。
死を目前にしたグラスは山にこもり、そこに妻の霊が訪れ、クレジットの中で息遣いが聞こえてきます。
映画『レヴェナント:蘇えりし者』キャスト、監督
キャスト
- ヒュー・グラス(わな漁師) / レオナルド・ディカプリオ
- ジョン・フィッツジェラルド(わな漁師) /トム・ハーディ
- アンドリュー・ヘンリー(わな漁師の隊長) / ドーナル・グリーソン
- ジム・ブリッジャー / ウィル・ポールター
- ホーク(グラスの息子) / フォレスト・グッドラック
- アンダーソン / ポール・アンダーソン
監督
- アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
ほかに監督した作品に『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などがあります。こちらもAmazonプライム・ビデオの見放題の対象になっています。
原作は、作家マイケル・パンクの小説『蘇った亡霊:ある復讐の物語(The Revenant: A Novel of Revenge)』です。
映画『レヴェナント:蘇えりし者』感想
重症を負ったディカプリオ演じる主人公が、極寒の土地でサバイバルする様子が非常に迫力あります。
彼は巨大なグリズリーに襲われ、体をズタズタにされます。しかし、彼は意識がもうろうとする中、傷口を焼いたり、縫ったりしてなんとか生き延びます。
普通だったら死んでしまってると思うので、実話とは信じられません・・・。
映画『レヴェナント:蘇えりし者』が見られるVOD
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