「毒親」が強烈に印象に残る・・・映画『グランド・ジョー』感想

ニコラス・ケイジ演じる孤独な中年男性ジョーが、毒親に虐待される男の子を助けるという話です。

男の子は15歳で、家族は崩壊しています。父親はアル中で、男の子を殴ります。母親も頼りにならず、妹は障害があり言葉を話せません。

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「強烈な父親・・・」

特に、この父親のキャラクターがすごいです。初老の白人男性で、見た目はおとなしそうなのですが、完全におかしな人間です。

基本的に常に酒を飲んで酔っ払っています。ニコラス・ケイジが仕事を与えますが、全く働かず金だけ要求します。そのため、すぐにクビになってしまいます。

映画『グランド・ジョー』イラスト

さらに、子どもをぶん殴ってお金をとる、ゴミ箱をあさる、ホームレスの男性を殺して酒を奪う・・・などなど、とにかくやりたい放題です。最終的に、自分の娘さえも30ドルで売ってしまいます。親が毒親だといかに子供が苦しむのかがよくわかります。

また、プア・ホワイトという、白人の貧困層を指す蔑称がありますが、この父親もまさにその典型という感じがしました。特に南部地域の貧困層を指すそうですが、この映画の舞台も南部です。ちなみに、この父親を演じているのは、ブライアン・メイズ(Brian Mays)という役者さんです。ただし、ネットで調べたところ、あまり情報はありませんでした。

一方で、男の子はとてもまじめで働き者です。ニコラス・ケイジは男の子を気に入り、仕事を与えます。しかし、男の子の稼いだお金はすべて父親にとられてしまいます。ニコラス・ケイジはそれを見て我慢ができず、ついにある行動に出ます・・・。

いろいろな見方ができる映画だとも思います。たとえば、『グラン・トリノ』のように、孤独な男性が少年に正しい(男らしい)生き方を教える映画とも見れます。

ただし、私はとにかくこの少年の父親の「毒親」ぶりが強烈に印象に残りました。

映画『グランド・ジョー』の監督・キャスト

監督はデヴィッド・ゴードン・グリーン(David Gordon Green)です。2013年に『セルフィッシュ・サマー』でベルリン国際映画祭の銀熊賞 (監督賞) を受賞しました。

キャストは以下です。

  • ジョー:ニコラス・ケイジ
  • ゲリー・ジョーンズ:タイ・シェリダン(男の子)
  • レイシー:ヘザー・カフカ
  • ウィリー:ロニー・ジーン・ブレビンス
  • ジュニア:ブライアン・メイズ(主人公の父親)

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★★★★


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