カンヌでパルムドールを受賞。スリランカ内戦から逃れ、フランスに渡った擬似家族。映画『ディーパンの闘い』感想

第68回カンヌ国際映画祭パルムドール《最高賞》を受賞した作品です。

スリランカの内戦に参加していた兵士の男性が、フランスに擬似家族として逃れるという話です。以下あらすじです。

映画『ディーパンの闘い』あらすじ漫画

「難民の人の暮らしを丁寧に描く」

ディーパンは女性・子どもと一緒にフランスの郊外で暮らすようになります。

映画では、ディーパンたちが難民として異国の土地で暮らす様子を丁寧に描いています。

どのような家に住み、どのような仕事をし、周りの人の反応はどのようなものなのか・・・。その様子がよくわかります。この辺はドキュメンタリーのようにさえ見えました。

「だんだんと仲良くなっていく3人」

家族のふりをしていたディーパンと女性と子どもは、一緒に暮らすうちにだんだと仲良くなり、本当の家族のようになっていきます。

内戦で苦しい思いをしていた3人は、ようやく心の平穏が得られるようになります。

「麻薬グループの抗争に巻き込まれる」

しかし、ディーパンたちは管理人の仕事をしているアパートで、麻薬グループの抗争に巻き込まれてしまいます。

「家族」が危険にさらされたディーパンは、家族のために、麻薬グループと戦います。

「何もかも失った人間が見知らぬ土地で新しく生きていくという闘い」

この映画のタイトルにある「闘い」の意味は、2つあるように思えました。1つは、内戦や麻薬グループとの闘い。これは文字通り武器で相手と戦うという意味です。

そしてもう一つは、「何もかも失った人間が見知らぬ土地で新しく生きていく」という闘いです。この映画では、どちらかというとこちらの闘いのほうがクローズアップされているように思えました。

ディーパンは内戦で妻も子供も失い、名前さえも失います。

何もかも失った状態で、親しい人もいない、人種も違う遠く離れた異国の地で新しく生きていくこと、これはまさに「闘い」といえると思います。内戦や麻薬グループとの戦いと比べると地味で目立たないですが、もしかしたらこちらの闘いのほうが大変なのかもしれません。

しかし最終的に、ディーパンはこの闘いに勝利します。ディーパンたちは見知らぬ土地に慣れ、偽の家族が本当の家族になります。この最後は感動します。

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