アンジェリーナ・ジョリー監督の映画『不屈の男 アンブロークン』の感想

女優のアンジェリーナ・ジョリーが監督をした映画です。

第二次大戦中、日本軍の捕虜になったアメリカ人男性が、日本軍の将校から虐待を受けながらも生き延び、生還する実話を基にした作品です。

捕虜になった男性は、オリンピック代表選手のルイス・ザンペリーニです。

いかだで「47日間」漂流

まず驚くのは、ザンペリー二が日本軍に捕まる前、なんと47日間もいかだで漂流したことです。ザンペリー二の乗ったB24爆撃機が事故で海に不時着したからです。

途中、彼はサメに襲われたり、嵐に遭遇したりしながらも、なんとか生き延びます。

これだけでも一つの映画になりそうですが、彼にとっての地獄はまだ始まったばかりです。

日本軍将校に虐待を受ける

その後ザンペリー二は日本軍に捕まり、捕虜収容所に送られます。

不運なことに、ザンペリー二は残酷な将校に目をつけられ、ひどい虐待を受けます。

たとえば、その将校はザンペリー二に大きな板を持ち上げるように指示し、下ろしたら撃つぞと脅します。そして長時間板を持ち上げさせ、ザンペリー二を苦しめます。

ちなみに、この将校は渡邊睦裕という名前で、アメリカのテレビ番組のインタビューで虐待の事実を認めており、手記も出しています。

具体的な虐待行為は以下です。これだけ見ると完全にサイコパスに見えます。

  • 捕虜たちを度々殴打し、重傷を負わせた。
  • 冬の時期、捕虜である将校を掘っ立て小屋の中でふんどし1枚にして4日間過ごさせた。
  • 65歳の捕虜を16日間木に縛り付け、毎晩殴るように部下に命令した。
  • 虫垂切除患者で柔道の練習をした。
  • 捕虜虐待によって性的快感を得ていた。
  • 情緒不安定であり、捕虜を1分間殴り続けた後に、キャンディやタバコを捕虜に差し出した。
  • 大森収容所の捕虜の中でも特にルイス・ザンペリーニに対し関心を持った。ザンペリーニが渡邊に対して反抗的だったからである。渡邊はザンペリーニに対して重い木製の梁を37分以上担がせ、それが終わると彼の腹を殴って虐待した。
  • 捕虜を一列に並ばせ、敬礼をさせ、ミスをした捕虜を殴りつけた。

渡邊睦裕

しかし、映画のタイトルにもあるように、ザンペリー二は「不屈の精神」で耐え、無事帰国します。その後ザンペリー二はPTSDで苦しんだそうですが、当時のことを「許す」ために日本を訪れています。

捕虜虐待のシーンが話題になったようですが、どちらからというと、ザンペリー二の経験した出来事を淡々と描写している、ドキュメンタリーに近いような印象も受けました。

映画を見たら、とりあえず日本軍の捕虜にだけは絶対なりたくないと思いました・・。

こちらも「Amazonプライム・ビデオ」で見れます。

★★★★

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