第2次世界大戦中、ドイツ軍は、捕獲したソ連軍の戦車と捕虜のソ連兵を標的にした訓練を行っていました。そして、捕虜のソ連兵は、その機会を利用して、戦車で実験場から逃げ出すという話です。
ソ連の映画ですが、CGが多用されてストーリー展開も面白く、ハリウッド映画を余裕で上回っている作品です。
映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』のあらすじ
1941年、ソ連軍のニコライ・イヴシュキン中尉(アレクサンドル・ペトロフ)は、若い二等兵を従えておんぼろのトラックとトレーラーを運転しています。
丘の上に現れたドイツ軍のIII号戦車が彼らに向かって砲撃しますが、ニコライは巧みに操り、二人は無傷で脱出します。
その後、ニコライは、指揮官が戦死し損傷したT-34戦車の指揮を任され、この戦車1両と少数の歩兵だけでドイツ軍の進撃を遅らせるようにと命令されます。
ニコライたちは、クラウス・イェーガー(ヴィンツェン・キーファー)が指揮するドイツ軍戦車の小隊を待ち伏せします。彼らのT-34戦車は6台のパンツァー戦車を撃破しますが、イェーガーの指揮するパンツァーとの最後の戦いで相打ちとなり、ソ連軍の戦車隊員の半数が死亡、ニコライと運転手はドイツ軍の捕虜になります。
3年後の1944年、イェーガーは、ハインリッヒ・ヒムラーとハインツ・グデーリアン将軍の許可を得て、強制収容所に収容されていたソ連軍の捕虜から経験豊富な戦車乗組員を募り、SS戦車師団の訓練相手とすることにします。
イェーガーは、収容所の通訳であるバイリンガルのロシア人囚人・アーニャ・ヤルツェヴァを通じて、ニコライにこのアイデアを提案します。最初は断ったニコライでしたが、イェーガーがアーニャを殺すと脅したために承諾します。
さらに、ニコライは戦車の乗組員として、捕虜の中から運転手のワシリョーノク、装填手のセラフィム・イオノフ、砲手のデミアン・ヴォルチョクの3人を選びます。
ドイツ軍が鹵獲したばかりのT-34/85戦車内の死体を処理していた彼らは、わずかに残っていた実弾を見つけます。彼らは遺体とともに弾薬を訓練場の端に隠します。
イェーガーは念のため、訓練場全体に対戦車地雷を敷設します。一方、アーニャ外出許可証を手に入れ、ニコライと一緒に脱出することにします。
訓練の前に、ニコライたちは弾薬を回収し、煙幕を張って動きを隠します。T-34の砲撃により、訓練用のパンサー戦車が最初に破壊され、2発目の砲弾が監視塔に直撃、イェーガーとグデーリアン以外の将校がほとんど死亡します。
T-34は訓練場の駐車場を突っ切り、地雷原を避けて正門を突破します。イェーガーは、飛行機でニコライのT-34を探しに行きます。T-34を見つけたイェーガーは、4台のパンサーを指揮して、小さな町で待ち伏せます。
夜、町に入ったT-34は、4台のパンサー戦車の待ち伏せ攻撃を受けます。ニコライたちは、捕獲したドイツ軍の戦車を利用するなどして、3台のパンサー戦車を撃破します。この戦闘で砲手のヴォルチョクが重傷を負います。
最後、イェーガーとニコライは、1941年と同様に、1対1の戦車戦を繰り広げます。2台の戦車は同時に発砲し、お互いに大きなダメージを受けます。
弾切れになったニコライは、イェーガーの戦車に突っ込み、パンサー戦車を端に追い詰めます。イェーガーはパンサーから這い出し、ニコライはライフルを彼に向けます。イェーガーは撃てと叫びますが、ニコライは撃ちません。イェーガーは手を差し伸べ、握手を交わしますが、イェーガーは手を離してしまい、パンサー戦車と一緒に橋から川に落下してしまいます。
映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』は実話?
正式な記録は残っていませんが、複数の証言によると、ドイツ軍は、捕獲したソ連軍の戦車と捕虜を標的にし、兵器の性能の効果を試していたようです。
たとえば、1963年にプラウダ紙に掲載された「Podvig kapitana」という記事によると、オーアドルフ試験場で訓練の標的となったソ連兵が戦車で砲撃、その後捕らえられて銃殺されたと言われています。この記事は目撃者の証言に基づいており、その後の調査で、この事件で負傷したドイツ兵の世話をした看護師や、居合わせた砲手の証言が明らかになっています。
また、タス通信員のP.L.パブロフチェフ大佐も同様の話をしており、彼によると、ソ連の戦車が実験場を脱出したが、その後乗組員は死亡したそうです。
また、「Vperedi – Berlin!」という回想録によると、著者がクマーズドルフ実験場を攻略した際、乗組員の死体が入ったままのソ連軍の戦車が発見されたそうです。
参考記事:Is the tank conflict in the Russian movie T-34 real?
映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』の基になった映画
1963年の映画『鬼戦車T-34』が基になっています。
映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』の感想
ソ連制作の映画はなじみがあまりないかもしれませんが、映像のクオリティやストーリー展開などはハリウッド顔負けで、非常に面白かったです。
特に、砲弾がスローモーションになるところや、CGが凝っています。
また、戦車の外観や内部も忠実に再現されており、戦争マニアの人も楽しめると思われます。
映画初心者の人から、戦争映画マニアまで、幅広い人におすすめの作品です。
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