第68回カンヌ国際映画祭パルムドール《最高賞》を受賞したフランス映画です。
スリランカの内戦に参加していた兵士の男性が、フランスに擬似家族として逃れるという話です。
おすすめの作品です。
映画『ディーパンの闘い』漫画
映画『ディーパンの闘い』あらすじ
スリランカ内戦末期。タミル・タイガーの兵士、シバダサンは、内戦終結後敗走して難民キャンプに入ります。彼はそこで、人生をやり直すためにフランスに移住することを決意します。
政治亡命をするためには偽装工作が必要なため、彼は死んだ男・ディーパンになりすまし、知らない人たちと偽装家族を組みます。
彼は、偽装妻のヤリニと9歳の娘イラヤルと共に、パリ行きの船に乗り込みます。パリに到着後、彼は管理人の仕事を得て、住宅地で新しい人生を歩み始めます。
しかし、彼が管理人を務める住宅地は麻薬の売人が支配しており、ヤリニとイラヤルは、敵対する麻薬組織による銃撃戦におびえます。
シバダサンは混乱した状況にもかかわらず仕事に専念しますが、戦いに巻き込まれてしまいます。
銃撃戦に巻き込まれた彼は、潜在的な戦闘能力を取り戻し、拳銃、ナタ、ドライバーだけで、ギャングを一網打尽にします。
やがて彼らはイギリスに移住し、本当の平和を手に入れます。
映画『ディーパンの闘い』感想
この映画のタイトルにある「闘い」の意味は、2つあるように思えました。
1つは、文字通り武器で敵と戦う闘いです。もう1つは、難民として見知らぬ土地で生きる闘いです。
ディーパンは内戦で妻と子ども、そして名前さえも失います。そして、親しい人もいない、人種も違う遠く離れた異国の地で、ゼロから生活を始めます。これはある種の闘いといえると思います。
内戦や麻薬グループとの闘いと比べると地味で目立たないですが、もしかしたらこちらの闘いのほうが大変なのかもしれません。
しかし最終的に、ディーパンはこの闘いに勝利します。ディーパンたちは見知らぬ土地に次第に慣れ、ウソの家族が本当の家族になります。このラストはとても感動的です。
映画『ディーパンの闘い』が見られる動画サービス
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