映画『アラビアのロレンス』を見ました。
名作と言われている映画なので、一度は見てみたいと思っていました。とにかく長い映画(227分、3時間以上)でした。ストーリーは以下です。
1916年、カイロに赴いている英国陸軍のロレンス少尉は、トルコへの反乱に意気込むアラブ民族の現状を確かめに向かった。そこで彼は反乱軍の非力を痛感し、アラブ種族をまとめ上げてゲリラ戦へ打って出ることに。やがて、トルコの一大拠点を巡って激闘を展開し、勝利する。そして、再びゲリラ戦の指揮官として新しい任務を与えられ、トルコ軍を打倒するロレンス。だが、一方でアラブ同士の争いが起こり、彼も尽力むなしく徐々に孤立していく…。
ロレンスはイギリス人でありながらも、アラブの人たちの心をつかみ、アラブの人たちと一緒にオスマン帝国と戦い、勝利します。しかし最終的には、イギリスからも、アラブの人たちからも孤立してしまいます。
ロレンスはイギリスにも、アラブにも、どちらの集団にも完全に帰属できない、集団の境界に位置するマージナルな存在のように見えました。それがロレンスの孤立する一つの原因だと思います。しかしそのようなマージナルな存在だからこそ、アラブの人たちの心をつかむことができたともいえるのかもしれません。
ロレンスはイギリスに帰国後、バイクで転倒して亡くなります。数々の危険な任務を成功させてきたロレンスが、イギリスでバイク事故で亡くなるというのも、少し不思議な感じがしました。人はいつどこで死ぬのかわからないなと思いました。
ロレンスは生涯妻帯せず、独身を貫いたそうです。一説にはゲイだとも言われているそうです。確かに映画でロレンスを演じた「ピーター・オトゥール」も、中性的な顔つきをしていて、立ち振る舞いもどこか女性的な感じがするのが印象的でした。
以下の記事も参考になります。
長い映画ですし、すべての人が楽しめる映画とも思えませんが、とりあえず教養として見ておくとよいのかもしれないと思いました。今だとアマゾンプライムビデオで見れます。
★★★★