Amazonプライム・ビデオで映画『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』を見ました。
2001年に、イスラム分離主義組織アブ・サヤフが、パラワン島のリゾートを攻撃し、20名の客と従業員を誘拐した事件を基にした作品です。
この誘拐は約1年も続いたという点が特徴です。
実際の事件で誘拐されたのは20人ですが、映画ではフィクションの人質(イザベル・ユペール)を1人入れているため、21人となっています。
監督はカンヌ映画祭で監督賞を受賞しているブリランテ・メンドーサです。フィリピンの有名な監督です。
『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』のあらすじ
2001年5月27日、ミンダナオ島の独立のために戦うイスラム分離主義組織アブ・サヤフ(ASG)が、近くのパラワン島にあるドス・パルマスリゾートを攻撃し、20名の客と従業員を誘拐します。
その中には、フランス人のクリスチャン・ソーシャルワーカー、テレーズ・ブルゴワン(イザベル・ユペール)と、彼女のフィリピン人の同僚の老女ソレダッド・カルピオがいました。
人質たちは数日間かけてボートでバジラン島に運ばれます。航海中に、アブ・サヤフは人質1人1人の「価値」と、その家族が支払える身代金の額を決めていきます。
バシラン島に到着した一行はフィリピン軍の攻撃に遭い、ラミタン市の病院に避難します。
アブ・サヤフはその途中で人質の何人かを殺し、病院にいた3人の看護師と1人の雑役夫を連れていきます。
その後、一行は山の奥深くのジャングルに向かいます。ジャングルにはヒル、ヘビ、クモ、サソリなどがあふれています。
アブ・サヤフと人質たちは安全な隠れ場所を探しますが、フィリピン軍は常に彼らの行方を追跡し、攻撃を仕掛けます。軍の攻撃は乱暴になることが多く、アブ・サヤフと同じくらい人質も危険にさらされます。
人質は身代金が支払われると、1人ずつ自由になることが許可されます。
テレーズの同僚の老女は亡くなり、2人の看護師は無理やりASGメンバーと結婚をさせられます。
テレーズと残りの人質は、長期間にわたる誘拐生活で希望が薄れる中、救出を待ち続けます。
『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』のキャスト
- テレーズ・ブルゴワン (フランス人のソーシャルワーカー)/ イザベル・ユペール
- ソレダッド・カルピオ(テレーズの同僚の老女) / ルスティカ・カルピオ
『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』の監督
監督はブリランテ・メンドーサです。『キナタイ マニラ・アンダーグラウンド』でカンヌ映画祭の監督賞を受賞しています。
『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』の感想
ほぼドキュメンタリーに近い内容です。誘拐の始まりから山奥での長い誘拐生活から解放まで、淡々と進みます。
イスラム過激派組織というと残酷なイメージがありますが、人質に人道的に接する場面や、少年兵との交流があったりと、バランスを持って描かれているのが特徴です。
その点が、善悪をはっきりさせるハリウッド映画などとは少し違うのかもしれません。
『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』の評価
★★★
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