師団の中央部における初期戦闘
第5海兵連隊の攻撃開始
上陸の翌日、第1海兵連隊が大きな犠牲を伴うウムルブロゴルへの攻撃を開始したとき、その右側にいた第5海兵連隊もまた攻撃を行っていた。
しかし、第1海兵連隊の状況とは違い、日本軍の抵抗ははるかに弱く、地形も険しくなかった。
ボイド中佐が指揮する第5海兵連隊第1大隊は、南西から北東へと飛行場を横断して戦っており、さらに、ホンソウェッツ中佐が指揮する第1海兵連隊第2大隊と同じように、市街化された地域を突破して戦わなければならなかった。
市街戦と戦車と歩兵の連携
第5海兵連隊第1大隊は、ウムルブロゴル方面からの射撃にさらされると同時に、瓦礫におおわれた市街地に潜む日本軍からの小火器の銃砲火を浴びていた。
同連隊第1大隊は戦車部隊と歩兵が連携して攻撃を行い、すぐに成功を収めた。
その結果、同連隊第1大隊はほどなくして、その周辺一帯と、島を東西に横断する道路の両方を確保した。これにより、第5海兵連隊は、次なる目標であるペリリューの東部半島への進路を得た。
第5海兵連隊第2大隊の苦戦
これに対し、第5海兵連隊の右側に展開していた第5海兵連隊第2大隊は、はるかに苦しい戦いを強いられた。
前進は右側の森の中にいる日本軍によって執拗に阻まれ、さらにウムルブロゴルからの砲撃によっても妨害された。
この砲撃は、とりわけ森の端で攻撃を支援していた同連隊第2大隊の戦車を集中的に攻撃していた。
森林内の日本軍がもともと配置されていた部隊だったのか、それとも上陸初日の反撃で生き残った兵士だったのかは、最後まではっきりしなかった。
消耗戦と前進停止
戦闘は一日中続いた。ゲイル少佐が指揮する第5海兵連隊第2大隊の死傷者は、上陸初日の死傷者よりも上回った。
夕暮れまでに、第5海兵連隊第2大隊は戦いながら飛行場北端を越えて前進し、東部半島への進入路を覆う森林付近で前進を停止し、その夜はそこで行動を終えた。
連隊司令部への砲撃と指揮系統の混乱
上陸翌日、第5海兵連隊の二個大隊による攻撃部隊は、正面と右側で激しい戦闘に巻き込まれていた。
そのさなか、海岸付近に置かれていた第5海兵連隊司令部が砲撃を受けた。
同連隊の第3大隊は大隊長と副官が上陸初日に戦死していたため、これらの状況が重なり、指揮官の配置が大きく変更された。
連隊司令部の被害状況
上陸翌日の早い時間、日本軍の砲撃が第5海兵連隊の司令部を直撃し、多くの司令部メンバーが倒れた。
さらに、シェルターとして使っていた日本軍の対戦車壕の土砂に同連隊の連隊長・ハリス大佐が埋まってしまった。
幸いにもハリス大佐はすぐに姿を現し、足をひどく痛めていたものの、なんとか歩くことができた。
主要な司令部メンバーのうち2名が死傷し、さらに上級曹長が戦死した。
指揮官の再配置
ハリス大佐は後送されることを拒んだが、補佐が必要となった。
ハリス大佐は、同連隊の第3大隊から隊長のウォルト中佐を連隊司令部へ呼び戻すとともに、同連隊第2大隊の大隊長に対し、副官のジョン・H・グスタフソン少佐を同連隊第3大隊の隊長として派遣するよう命じた。
さらにハリス大佐はボイド中佐(同連隊第1大隊長)に対し、同連隊第1大隊の作戦将校、ヒエローム・オピー少佐を同連隊第3大隊に派遣し、グスタフソン少佐の副官とするよう命じた。
第5海兵連隊第3大隊の再編と配置
幸いにも、第5海兵連隊第3大隊は、この日は比較的戦闘が落ち着いており、上陸初日の夜に経験したあのぞっとするような状況の中での再編成とは違っていた。
夜が明けると、同連隊第2大隊は北へ向けて攻撃を開始した。
一方、同連隊第3大隊は、ペリリュー本島と東部半島を分断するマングローブのラグーン東岸に沿って展開した。
戦線の連結と側面防御
その位置で、第5海兵連隊第3大隊は、南を攻撃していた第7海兵連隊第3大隊とも戦線をつなげた。
このようにして、第5海兵連隊第3大隊は、その間の水域を渡って日本軍が侵入し、攻撃中の各大隊の後方へ回り込むのを防ぐ形で、両連隊の側面を守っていた。
しかし、そのような脅威は起こらなかった。
やがて午後が進むにつれ、同連隊第3大隊には別の、より差し迫った任務が生じることになった。
支援任務への転換
第5海兵連隊第3大隊の隊長であるウォルト中佐は、まだ十分に動けないハリス大佐のもとへ戻った。
そして、彼の代わりを務めることになったグスタフソン少佐に対し、同連隊第1大隊が第二目標線に迫るのに合わせて支援し、その後交代できるよう、同連隊第3大隊を展開するよう命じた。
東部半島への前進
翌日(上陸二日目)は一日中、第5海兵連隊は左側の第1海兵連隊と戦線をつなげたまま前進し、東側道路の南端付近の一部を確保した。
右側では、第5海兵連隊第2大隊が飛行場北方のジャングルとマングローブ地帯を切り開き、周囲を捜索しながら、東部半島へ通じる道路に沿って前進した。
雑木林のジャングルに行く手を阻まれ、前進は地面を這うような遅さとなった。
しかしその雑木林は、北および北西の高地にいる日本軍から、前進する海兵隊員の姿をほとんど隠してくれるという利点もあった。
有利な戦況への転換
第5海兵連隊は、概ね飛行場の北東エリアに展開していた。
飛行場の北東部分を確保したことで、同連隊の右側の地点の多くでは、海兵隊員はウムルブロゴル高地からの日本軍の監視や直接射撃を受けずにすんだ。
南部のジャングルに部隊の大半が隠れていた第7海兵連隊と同様に、飛行場の北東部分は敵に発見されにくい位置だったため、正面からの突撃を行う必要は大きく減っていた。
こうして部隊は、より慎重に作戦行動を行え、支援射撃もいっそう綿密に調整できるようになった。

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