作戦行動と好機
第7海兵連隊が新たな任務へ移動する一方、第5海兵連隊は再び、ペリリュー東部のいわゆる「ロブスターのハサミ」半島で作戦上の好機を切り開いていた。
しかし残念ながら、そうした好機の大半は活かされることがなかった。
東部半島への進出
上陸から2日目の終わりまでに、第5海兵連隊は東部半島への入口に進出した。彼らは、ウムルブロゴルで激戦を続ける第1海兵連隊のすぐ東方の東側道路を遮断する位置に展開していた。
ウムルブロゴルから激しい射撃を受けることは少なくなっており、日本軍が確実に防御すると予想される盛土の道路を越えて、東部半島への攻撃を計画していた。
ところが、上陸3日目に行われた偵察により、その道路が防御されていないことが判明した。第2大隊はこの好機を逃さず、戦力を整えて道路を渡り前進した。
同士討ちの発生
しかしこの攻撃は、自軍からの支援射撃による損害が発生した。
友軍の海軍機の機銃掃射と大砲の空中炸裂によって、前線の大隊司令部のメンバーが被害を受けた。このいわゆる同士討ちによって、大隊司令部のメンバー18名に損害が出た。
橋頭堡の確保と部隊再編
それでも、上陸3日目までには、盛土の道路を越えた先にまで橋頭堡がしっかりと確保された。第5海兵連隊のハリス大佐は、これを活用するために行動を開始した。午後の間に、彼は東通り地区を確保していた部隊を縮小し、これまでは第5海兵連隊第3大隊が担っていた任務を同連隊L中隊に引き継がせ、さらに第3大隊の残りの部隊には新たな任務を与えた。
ハリス大佐はグスタフソン少佐に対し、同連隊第2大隊が確保した橋頭堡内の陣地に入るよう命じ、さらに両大隊に対して、その後東側の半島を占領し掃討するよう命じた。
それ以前、彼はこのような攻撃は、当初東部半島に存在すると報告されていた日本軍の強力な防御部隊に対して行われると予想していた。しかし、防御部隊が減少しているように見えたため、今やパープル・ビーチを迅速に奪取できる好機が生じたように思われた。
パープル・ビーチの確保は、補給の観点からかなり重要な目標であった。ハリス大佐は、ウムルブロゴルからの砲火と、西からの暴風雨の脅威を避けるために、師団の補給拠点をパープル・ビーチへ移さなければならないことを理解していた。
前進準備と軍用犬
日が暮れる前に、グスタフソン少佐は、第5海兵連隊第3大隊の2個中隊を盛土の道路を渡って前進させ、さらに自らの司令部のメンバーを同連隊第2大隊の司令部に移動させた。そこで第3大隊と第2大隊の両指揮官は、翌日の前進計画を共同で立案した。
日本軍からの抵抗がほとんどないことを期待して、彼らは迅速な前進を指示したが、待ち伏せに備えるため、先頭部隊には軍用犬部隊を配備した。先頭部隊は、夜明け直後に出発した。第5海兵連隊第3大隊の担当区域では待ち伏せがあったが、軍用犬がそれを事前に察知し、奇襲の試みは完全に阻止された。
東部半島の掃討
上陸4日目の終わりまでに、両大隊は東部半島の主力部分を掃討し、背後からパープル・ビーチに到達していた。
防御陣地は非常に強固に見えたが、その多くは無人であった。遭遇した敵兵は戦うことよりも隠れることを優先しているように見えた。そのため、中川大佐の精鋭部隊は、上陸日または上陸日翌日に西方の戦場に移動させられていたのではないか、との推測が生じた。
周辺地域の制圧
上陸から5日目までに、パープル・ビーチは掃討され、さらにその南西および北東に伸びる細長い半島も同様に掃討された。
上陸から6日目、第5海兵連隊第2大隊は北東半島のすぐ北にある2つの島を占領した。翌日には、ペリリュー北部の尾根の東約900メートルに位置する小さな無人島を占領した。
活用されなかった戦術的優位
その地点や周辺の島々、さらにガルドロロック付近の陣地からは、ペリリュー中央・北部の南北に連なる洞窟だらけの尾根に対し、火力攻撃を加えられる機会が数多くあった。
重火器を配置するのは困難だったが、ウムルブロゴルでの激しい歩兵戦に比べれば、その程度の苦労は許容できるものに思われた。
想定される標的の多くは、ペリリュー中央で北進する米軍部隊の正面を横切る形で直接撃てばダメージを与えやすかった。砲兵部隊は、ペリリュー作戦に向けて出発する前に、こうした直射射撃の訓練を行っていた。
しかし、このような東部半島からの戦術的優位や攻撃のチャンスが主張されたものの、実際に活用されることはなかった。その後、ペリリュー北部での戦闘が始まってようやく、第5海兵連隊は至近距離からの重火器による単砲での支援射撃を得ることができた。

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