映画『百瀬、こっちを向いて。』は、期間限定でカップルのふりをすることになった高校生が、だんだんとお互いを本当に好きになる話です。
私は恋愛映画があまり得意ではないのですが、たまたまアマゾンプライムビデオでこの映画を見てみたら、意外にも面白かったです。そこで、簡単に映画を紹介します。
ストーリー
宮崎瞬という、女性にモテる先輩がこの映画の鍵となります。
この宮崎先輩には神林徹子さんという彼女がいます。しかし、実は宮崎先輩は百瀬陽という別の後輩女性とも付き合っていて、要するに「二股」をしています。
この「二股」が周りに知られないように、宮崎先輩は後輩の相原ノボルに、百瀬陽と擬似カップルになるよう頼みます。
相原ノボルは宮崎先輩に恩があるため、先輩の頼みを引き受けます。最初、2人の関係はぎこちないですが、しだいに相原ノボルは百瀬陽のことが気になり始めす・・・。
見どころ
まず、主人公が暗くて消極的な男子高校生というのが良いです。これは自分のことだと思いました。感情移入ができます。
また、そんな暗い高校生が、明るくて積極的な女子高生に巻き込こまれていくというシチュエーションも良いです。
さらに、最終的に2人の関係が恋愛に発展することはありません。お互い好意はありますが、付き合うことはありません。あくまで擬似カップルの関係でとどまります。この点も余韻が残って良いと思います。たとえば、高校時代に好きな相手がいたけど、思いを伝えることはできなかった・・・というような経験がある人は共感できるのではないでしょうか。
特に、クライマックスの、2人で夜明けに土手を歩くシーンはとても良いです。
ただし、個人的な意見ですが、肝心のヒロインの百瀬陽(早見あかり)があまり魅力的に思えませんでした・・・。
キャスト
主役の女子高生百瀬を演じるのは、早見あかりさんです。ももいろクローバーの元メンバーです。相手役の相原ノボルを演じるのは、竹内太郎さんです。姉はテレビ朝日アナウンサーの竹内由恵さんだそうです。
- 百瀬陽:早見あかり
- 相原ノボル:竹内太郎(15歳) / 向井理(30歳)
- 神林徹子:石橋杏奈(18歳)
- 宮崎瞬:工藤阿須加
監督・脚本・原作
監督は耶雲哉治さんです。映画館でよく見るマナーCM「NO MORE 映画泥棒」の監督として知られているそうです。この映画は監督の初の長編作品だそうです。
原作の中田永一さんは、作家の「乙一」さんの別名です。
- 監督:耶雲哉治
- 脚本:狗飼恭子
- 原作:中田永一
今だと「アマゾンプライムビデオ」で見れます。
★★★