映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』を見ました。親友の死を受け入れられないでいる青年が、親友の描き遺した絵を発見し、その絵をモデルになった女性に届けるという話です。
詩的な映像がきれいな作品です。
映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』あらすじ
漣(太賀)は大学を中退後、工場で働いています。そんなある日、親友の薫(小林竜樹)が亡くなります。
親友の死を受け入れられないでいる漣は、ある時、薫が描き遺した1枚の絵を発見します。その絵は学生服の女の子を描いた絵で、モデルとなったのは薫の中学時代の同級生である環奈(寉岡萌希)でした。
漣は薫の恋人だった理紗子(黒川芽以)と一緒に、親友の死を伝えるため環奈のいる富山県へ向かいます。漣はキャバクラで働く環奈を見つけ、薫の絵を見せます。しかし、彼女の反応は乏しく、漣はがっかりします。
その後、再び日常に戻った漣は、徐々に薫の死を受け入れていきます。
映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』キャスト
- 村上漣(親友を失った工場で働く青年) / 太賀
- 葛西薫(漣の亡くなった親友) / 小林竜樹
- 飯野理沙子(薫の元恋人) / 黒川芽以
- 斉木環奈 (薫の絵のモデルの同級生)/ 寉岡萌希
映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』監督
監督は中川龍太郎さんです。詩人、エッセイストとしても活動しています。
他の作品には『四月の永い夢』などがあります。
映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』感想
まず、死んだ親友の描いた絵をモデルとなった昔の同級生に届けるというのが、やや青春が暴走気味で青臭さを感じてしまいます・・・。
一方で、絵を見た同級生のそっけない態度や、「走れ、絶望に追いつかれない速さで」が単なるビジュアル系バンドの歌詞だったなど、要所要所で現実の世界に引き戻されるリアリティも共存しています。
セリフもなく映像だけで物語が進むシーンが多いのですが、映像がどこか詩的で見ていて飽きることなく引き込まれます。
ただ、最後主人公の心の変化の理由がやや弱い気がしました。
映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』評価
星★★★
映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』を配信しているVOD
現時点で、映画『走れ、絶望に追いつかれない速さで』は、「Amazonプライム・ビデオ」と「U-NEXT」で見放題の対象として配信されています。