家にも学校にも居場所のない孤独な少年と、麻薬依存症で血のつながりのない姉が1週間一緒に暮らす話です。
禁断症状で苦しむ姉を少年が助けることで、2人は次第に仲良くなります。
殻に閉じこもる少年は、自分と正反対の性格の姉と共同生活をすることで、成長します。
イタリア映画で、監督はベルナルド・ベルトルッチです。
アリを眺めることが趣味の暗い少年
面白いのが、この少年の趣味は「アリを眺めること」ことです。独りが好きで、学校のスキー旅行もさぼって地下室にこもります。
イタリア人は明るい人が多いようなイメージがあるので、こんな暗い性格の人もいるのかと意外でした。このようなキャラクターは日本人も共感しやすいのではないかと思えました(エヴァンゲリオンの主人公のような)。
ベルナルド・ベルトルッチ監督の遺作
監督のベルナルド・ベルトルッチは、『ラストエンペラー』『ラストタンゴ・イン・パリ』などで知られる有名な監督です。2018年に亡くなり、この『孤独な天使たち』が遺作となりました。
映画『孤独な天使たち』は「Amazonプライム・ビデオ」で見られます。