宙ぶらりんな若者の日常を淡々と描いた映画、『ストレンジャー・ザン・パラダイス』の感想

映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』を見ました。東欧ハンガリーからアメリカに移住した男性が主人公です。

男性は憧れのアメリカに移住したものの、アメリカに馴染むことができず、違和感を持ちながら生活をしています。宙ぶらりんの若者たちの日常を淡々と描いています。

監督はジム・ジャームッシュ、全編白黒でミニシアターブームの先駆けとなった作品です。

「宙ぶらりんな主人公たち」

ハンガリーから親戚の女性が主人公の家に来るシーンがあります。

主人公はこの親戚のハンガリー人の女性の前で、レトルトの小さな料理をわざとナイフとフォークを使って食べてみせます。

おそらく、男性はわざとナイフとフォークを使って食事をすることで、自分がアメリカ人のようになったことを(ハンガリー人の女性に)アピールしているのですが、それが不自然で滑稽に見えてしまいます。実際、主人公の男性はなかなかアメリカに慣れることができずにいます。

しかし他方で、主人公の男性はハンガリーに戻ることも考えていないようです。

つまり、男性はアメリカとハンガリーのどちらにも所属できない、宙ぶらりんの状態にいるのです。

「間の抜けた行動も面白い」

また、主人公たちの行動はどこか間が抜けていて、それも面白いです。

たとえば、主人公と友人が親戚のハンガリー人女性のもとを訪れるシーンがあります。みんなで観光地の湖を見に行くのですが、湖は凍りつき周囲は吹雪いていて何も見えません。3人はしばらく無言になり、それから車に戻ります。

映画『ストレンジャー・ザン・パラダイス』イラスト

「全編白黒、セリフは少ない」

この映画は、全編白黒で、セリフも少ないです。見る人によって退屈に思えるかもしれません。私も以前に一度見たことがあり、その時はただ退屈に感じられました。アキカウリス・マキの映画にも少し似ているのかなと思いました。

ただし、最近また見返したらとても面白かったです。

「日本ではミニシアター・ブームのさきがけ、ロングランヒットを記録」

カンヌ国際映画祭最優秀新人監督賞、ロカルノ国際映画祭グランプリ、全米映画批評家協会賞最優秀作品賞受賞したそうです。日本公開時は、ミニシアター・ブームとなった作品の一つで、ロングランヒットしたそうです。

★★★★

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