徹底して逃げ回る主人公・・・映画『戦場のピアニスト』感想

映画『戦場のピアニスト』は、ポーランドのピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を映像化したものです。カンヌ映画祭では最高賞であるパルムドールを受賞しました。

ユダヤ人であるシュピルマンは、ポーランドを占領したドイツ軍によってゲットーに送り込まれます。家族は強制収容所に送られますが、運よくシュピルマンだけ逃がれることができます。

その後は1人でアパートに住んだり、廃墟に身を隠したりと、住む場所を転々とします。

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徹底して逃げ回る

特に印象に残ったのは、シュピルマンが最後まで徹底して逃げ回る姿です。

とにかく生き延びることが最優先されます。自由のために命をかけて戦うこともしません。

彼が求めたのは、ただ毎日平穏にピアノが弾ける生活だったのでしょう。

一見すると臆病な人間のようにも見えますが、我々の大多数はシュピルマンのような人間なのかもしれません。

ちょうど、プライベートライアンのアパム的な存在でしょうか。

しかし、その姿がリアルに思えました。

ピアノを弾くシーンの不在が伝えるメッセージ

題名に「ピアニスト」とありますが、映画ではピアノを弾くシーンはほとんどありません。

このピアノを弾くシーンの不在が、逆説的に戦場ではピアニストがほとんど活躍できないことを物語っているようにも思えました。

ピアニストは平和な時代でこそ力を発揮できるのでしょう。

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