戦場での無名兵士を疑似体験。物語として成立していないからリアル・・・。映画『ダンケルク』感想

映画『ダンケルク』は、第二次大戦初期のダンケルクの戦いを描いた作品です。

ドイツ軍に追われたイギリス・フランス軍兵士は、ダンケルクの小さな浜辺に追い詰められます。

連合軍は民間の小さな船までも使い、浜辺にいる兵士を助けようとします。しかし、空からはドイツ軍の爆撃機が、海からはドイツ軍の潜水艦(Uボート)が攻撃を加えます。

映画ではそんな絶望的な戦場にいる無名兵士を疑似体験できます。

映画を貫く一つの物語はない

面白いのは、この作品では戦場の全体をとらえるような俯瞰的な視点はありません。

まるでゲームのような、兵士個人の主観的な視点が中心です。兵士の個人的なぶつ切りの体験が組み合わさって映画になっています。

そのため、映画を貫く一つの物語というのは存在しないように思えます。

最後、戦場から帰った兵士が新聞を読むことで、初めて戦闘の全体像を知るのも示唆的で面白いです。戦争に実際に体験した兵士のほうが、戦争の全体像を知らないのです。

しかし、本来の戦争というのは、このようなバラバラの体験が組み合わさったまとまりのないものなのだろうと思いました。私たちが知る戦争というのは、あくまで事後的に語られた物語としてのものだからです。

そのような意味で、非常にリアリティのある作品だと思いました。

映画『ダンケルク』の監督・キャスト

監督は『バットマン』シリーズの監督で知られるクリストファー・ノーランです。

  • 監督=クリストファー・ノーラン
  • トミー(英国陸軍二等兵)=フィン・ホワイトヘッド
  • ピーター(ミスター・ドーソンの息子)=トム・グリン=カーニー
  • コリンズ (スピットファイアのパイロット)=ジャック・ロウデン

映画『ダンケルク』は「Amazonプライム・ビデオ」で見られます。

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