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珊瑚礁を越えるための特別な戦法・技術

珊瑚礁を越えるための特別な戦法・技術

水陸両用車が戦車を先導する

ペリリュー島沿岸には珊瑚礁があり、上陸用舟艇は海岸から約640メートル以内には近づくことができなかった。

そのため、舟艇は珊瑚礁の縁端部分で戦車を降ろした。そこは水深が浅かったため、ほとんどの場所では戦車は水没せずに行動できたが、場所によってはそれができない所もあった。

その結果、戦車を小さい単位の縦隊に編成し、各縦隊を水陸両用車が先導するという計画が立てられた。

水陸両用車が珊瑚礁に接地しているときは、戦車はその後を縦列でついていくことができた。

しかし、水陸両用車が浮かんでしまうほどの水深に達すると、戦車はいったん停止し、水陸両用車は文字どおり「手探り」で水深の浅い進路を探り出した。

進路がみつかると、戦車は小さな縦隊のまま水陸両用車の後に続いて進み、こうして最短の時間で海岸に到着した。この方法は、Dデイ当日のうちに戦車を陸上で投入するための重要な鍵の一つだった。

Dデイには、これ以外にも二つの珊瑚礁を越えるための新たな工夫が用いられた。

水陸両用トレーラーを使った補給

多数の水陸両用トレーラーを使った補給計画が立てられた。

トレーラーは最初、上陸用舟艇の後ろに引かれて運ばれ、珊瑚礁の縁端部につくと、今度は水陸両用車がそれを引き継ぎ、陸地まで運ばれた。

陸上ではトラックがそれらを引いて運び、重要な補給物資を前線のすぐ後方にある補給地点まで送り届けることができた。

新たに利用可能になったクローラークレーンが、珊瑚礁の縁端部近くに浮かぶ作業船の上に据え付けられた。

このクレーンは、弾薬などの重要な補給物資を入れた網を、積み替え地点でボートから水陸両用車へ吊り上げて移すことができた。

このほかにも、同様のクローラークレーンが早い段階で海岸部隊によって陸地に配置された。クレーンは、水陸両用車から網に入れた物資を吊り上げてトラックに積み替え、前線へ素早く輸送するのに用いられた。

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