PR

映画『1978年、冬。』の原題、あらすじ、ネタバレ、感想

Amazonプライム・ビデオで映画『1978年、冬。』を見ました。

中国語の原題は『西干道』です(英題は『The Western Trunk Line 』)。映画の舞台の町にある大きな道を意味していると思われます。

あらすじ、ネタバレ、感想を紹介します。

スポンサーリンク

『1978年、冬。』あらすじ

文化大革命後の1978年の中国・山西省の寂びれた町が舞台です。

主人公の少年・ファントウ(チャン・トンファン)は、内向的で、学校ではクラスメートにいじめられています。少年の兄・スーピン(リー・チエ)は工場の仕事をさぼり、誰もいない廃墟で遠く離れた外国のラジオをひそかに聞いています。

厳しい母親は、スーピンが仕事に行っていないことを知り、怒り狂います。母はファントウに対し、毎日スーピンの後をついて行き、工場に行くのを見届けるよう命令します。

一方、シュエン(シェン・チアニー)という18歳の少女が、突然この小さな町に現れます。

スーピンとファントウは、この北京から来たという美しい少女に夢中になります。その後、シュエンは父親を失い、それがきっかけでスーピンとシュエンは恋愛関係になります。

しかし、2人の密会現場が町の人たちに見つかり、2人は町の人たちから村八分にされます。この事件の後、スーピンは逃げるようにして軍隊に行くことなります。

その後、スーピンが軍隊の事故で死亡したと伝えられます。

『1978年、冬。』感想

中国の寂びれた町の風景が非常に印象的でした。

荒涼とした街並み、一日中曇りがかった空と、見ているだけ息苦しくなるような光景が延々と続きます。カラー映画なのですが、ほとんど「灰色」で、全体的に息をしていないような雰囲気です。

ただし、料理や食べ物を食べるシーンだけは生き生きとしていて、美味しそうに見えます。さすが中国という感じでした。

ストーリーも映像も基本的に暗く、ラストも悲惨なため、万人受けはしないと思われます。ただし、映像が非常に魅力的だと思いました。中国の荒涼とした風景が好きな人には良いかもしれません。

監督、キャスト

監督

監督は李継賢です。1962年生まれ、遼寧省出身です。

他の監督作品には『思い出の夏(王首先的夏天)』などがあります。

キャスト

  • シュエン(于雪雁―北京から来た少女) / 沈佳妮(シェン・チアニー)
  • ファントウ(方头―主人公の少年)/ 张登峰(チャン・トンファン)
  • スーピン(李四平ー主人公の兄 / 李杰(リー・チエ)

『1978年、冬。』は「Amazonプライム・ビデオ」で見られます。

タイトルとURLをコピーしました