孤独な老女が語る、戦争中の報われぬ恋・・・映画『小さいおうち 』感想

小さいおうちは、戦争中の報われぬ恋を描いた作品です。中島京子の直木賞を受賞した小説が原作です。

今はアパートで孤独に暮らすおばあさんの布宮タキ( 倍賞千恵子(晩年期)、黒木華(若年期))が回想録を書く形で物語は進んでいきます。

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映画『小さいおうち』のストーリー

タキは戦前・戦争中と住み込みの女中をしていました。

その女中をしていた赤い屋根のモダンな家(小さいおうち)で起きた不倫の物語です。

時子夫人(松たか子)は、夫の部下の板倉正治(吉岡秀隆)と恋愛関係になります。

自由恋愛も珍しい時代で、さらに戦争中という状況も重なりますが、2人は逆境に負けずに恋愛を続けます。

しかし、その後板倉は戦争に行くことになり、2人は別れてしまいます。

それからしばらくして、空襲で時子は死んでしまい、家も壊れてしまいます。戦争による悲劇といってもよいかもしれません。

生涯独身で、孤独にひっそり死んでいったおばあさん

この映画は奥さんと部下の不倫の話がメインですが、私が気になったのは、女中をしていた布宮タキの人生です。

タキは戦争後もずっと独身で、一度も結婚をしませんでした

そして、アパートの小さな部屋で孤独に暮らし、ひっそりと死んでいきます。いわゆる孤独死です。

時々、「長く生きすぎた」と泣くのも印象的でした。

映画ではタキの人生はあまり語られません。

しかし、もしかしたら女中をしていた頃の思い出が強烈で、「負い目」のようなものを抱えていたのかもしれません。

自分だけが幸せになってはいけない、と思っていたのかもしれません。

このタキの半生も見てみたいと思いました。

妻夫木君のセリフが不自然?

あまり重要ではないですが、出演していた妻夫木聡(布宮タキの親戚役)さんのセリフが少し不自然な感じがしました・・・。

大学生の若者がはたしてこんなこと言うだろうか・・・と思えるシーンがいくつかありました。「言わされている」感が強かったです。まあこれはしょうがないかもしれませんが・・・。

黒木華がべルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞

女中の布宮タキを演じた黒木華は、その演技が認められてべルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞しました。

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