
映画『アヒルと鴨のコインロッカー』は、伊坂幸太郎の小説を映画化した作品です。
この小説は、第25回吉川英治文学新人賞を受賞しています。
とにかくとても面白い作品で、私はもう3回以上見ています。
以下、簡単なストーリーや見どころ、キャストを紹介します。ネタバレありです。
映画『アヒルと鴨のコインロッカー』の配信
映画 アヒルと鴨のコインロッカー は、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスで視聴できます。
プライム会員であれば、レンタルや対象作品をお得に楽しめます。
ただし、配信状況は時期によって変わるため、視聴前に最新情報をご確認ください。
映画『アヒルと鴨のコインロッカー』ストーリー
椎名(濱田岳)は大学入学で仙台に引っ越してきます。そこで隣人の河崎(瑛太)という、少し変わった男と知り合います。河崎は椎名に、「本屋を襲撃して広辞苑を盗もう」と誘います。
さらに、河崎は椎名に隣人のブータン人「ドルジ」の話をします。以前、ドルジには仲の良い日本人の恋人と友だちがいましたが、不幸な出来事で2人を失ってしまったというのです。
一方で、椎名はペットショップのオーナーの女性(麗子)に「河崎には気をつけろ」と注意されます。
この少し変わった河崎と椎名の交流と、河崎が語るブータン人のドルジとその恋人・友人の「過去の物語」が、同時並行的に進んでいきます。そして、最後に大きなどんでん返しがあります。
『アヒルと鴨のコインロッカー』のどんでん返しを解説
見どころは、最後のどんでん返しです。
実は、河崎(瑛太)が語るブータン人の「ドルジ」は河崎自身のことで、河崎という名前は日本人の友人の名前だったのです。
このどんでん返しはただびっくりするだけでなく、とても悲しい気持ちにもなります。
というのは、ドルジ(河崎)は見知らぬ土地で恋人と友人を同時に失ってしまったからです。そして、残ったのはICレコーダーに残った音声だけです。
おそらく、1人残されたドルジ(河崎)は、何度も何度もその音声を聴いたことでしょう。そしてその結果として、完璧な日本語をマスターし、見た目も日本人そっくりになったのです。
ドルジ(河崎)が恋人と友だちを失ってからの日々を想像すると、とても悲しい気持ちになります。
映画に漂う仙台の郊外的な孤独
映画の中には、ロードサイドに大型ショッピングセンターやチェーン店が並ぶ風景がたびたび登場します。
どこにでもありそうな日本の郊外の景色ですが、その少し均質で無機質な雰囲気が、この作品の孤独感を強めているように感じました。
特に、地方から出てきた大学生の椎名や、異国からやって来たドルジのような人間にとっては、こうした郊外の風景は便利である一方、どこか寂しく感じられるのではないでしょうか。
人は多いのに、誰ともつながっていないような感覚があります。
この映画では、そうした仙台の少し乾いた空気感が、登場人物たちの孤独や喪失感と重なって見えました。華やかな観光地ではなく、あえてこうした郊外的な風景を舞台にしているところも、この作品の独特な魅力だと思います。
映画『アヒルと鴨のコインロッカー』キャスト
- 椎名(主人公の大学生)=濱田岳
- 河崎(隣人の男。椎名に本屋の襲撃をもちかける)=瑛太
- 琴美(ドルジの恋人)=関めぐみ
- ドルジ(ブータンからの留学生)=田村圭生
- 謎の男(ドルジに日本語を教える)=松田龍平
- 麗子(ペットショップのオーナー)=大塚寧々
プライムビデオで見られる伊坂幸太郎作品
プライムビデオでは、『アヒルと鴨のコインロッカー』以外の伊坂幸太郎原作の映画もいくつか配信されています。
フィッシュストーリー
フィッシュストーリー は、無名バンドの1曲が時代を超えて人々をつなぎ、世界を救うかもしれないという、不思議な希望に満ちた物語です。
重力ピエロ
重力ピエロ は、連続放火事件を追う兄弟の姿を通して、家族の秘密や過去の傷、そしてそれでも前を向こうとする人間の強さを描いた作品です。
まとめ
アヒルと鴨のコインロッカー は、コミカルな会話や不思議な雰囲気がありつつも、裏側には深い孤独と喪失感を隠した作品です。
最後のどんでん返しに驚かされるだけでなく、異国の地で恋人と友人を失ったドルジのことを思うと、静かな悲しさが残ります。
また、仙台の郊外的な風景や、少し空虚な空気感も、この映画の魅力の一つだと思います。
ミステリーとしても面白いですが、「孤独」や「人とのつながり」を描いた映画としても印象に残る作品でした。


